こんにちは、Eimiです。

初めての方もフォロワー様も、ご訪問ありがとうございます。

 

今日は夢羅雲さんの『笑うカラス』を更新します。

 

星前回のお話はこちら

星『笑うカラス』を最初から読む

 

 

 

『笑うカラス ――Laughing crow 』Ⅴ-4

 

 

 

 

四   再開

 

 

 

 

 

                    (四)

 

 

 

 

 ハーヴェスは漂っていた。

 

 宇宙漂流者となってかなり時間が過ぎている。

 

 Nの作り出したスペーススーツの性能は優秀で、空気や水といった生命維持の循環を完全に行うだけの装備が整っていたため、当面は、ハーヴェスに命の危険は無かった。

 

 すでにその太陽の軌道からズレていることだけははっきりしている。

Nに教えられたとおり爆破の衝撃でかなり遠くまで飛ばされたようだ。

どの星系からも重力を受けていない。

 ただこのままだと、永遠に漂うものとなってしまうだろう。

 それは死をも意味する。

 

 ――やれやれ、だ。

 ブラックシップがあれだけの攻撃を受けたとなると、相手は惑星連合軍か、スレッド族かのどちらかに違いない。

 ……いったい、イコールは破壊されたのか回収されたのか……。

 それも、誰に? 

 もしスレッド族なら一刻を争う。

 奴等がイコールをそのままにしておくはずがない。それに宝玉もそうだ。

 相手が、スレッド族か惑星連合軍か、どちらかで、意味は全く違う。

 

 これからの行動も、方向性も、俺の運も、変わって来るだろう。

 

「N。方法は? 何もないのか」

 

ハーヴェスはNに話しかける。

 

「もうずっとこの風景の中にいるぞ」

 

群青色の空間に様々な色とりどりの雲がある。

綺麗な宝石箱のような輝き、あちこちで星が誕生して、超新星となって……。

それはそれは、壮大なドラマが繰り広げられるのだろう。

 

「……だが、こっちには全然関係ない。なんとかならないか」

 

『どこかの星にたどり着けと? わたしはシップではありません。あなたの命を繋げていることで精一杯です』

 

「このままだと、いずれはただの宇宙ゴミだ」

 

『はい』

 

 結局、もうイコールもブラックシップもやられたのかもしれない。

 もし、そうならどうする?

時間ばかりが過ぎていくと焦りが募る。

敵はスレッド族に違いない。

 分かっている。分かっているのにどうにもできない。

 

 戦闘機を失ったことは痛い。

 命だけはこのNのおかげでなんとか繋がっているが、最大の損失だ。

 

「何とかしろ。考えろ。だいたいさっきから気になっているのはあの太陽だ」

 

 ハーヴェスは、青白い光を放つ恒星の方を顎でしゃくった。

 

「気に入らん。段々眩しくなっている気がする」 

 

『そうですね、わずかずつですが、近づいています』

 

「墜落しているのか?」

 

『墜落とまでは言いませんが。……コピーしました』

 

 

 

 

 

 突然会話を切ったとか思うと、Nから音楽が一節流れた。

 

 

「コピー? 今のはなんの音楽だ?」

 

『学習したことを表します』

 

 なんだ? まるでゲーム感覚だな。楽し気な音だ。……なるほど、こいつは俺だ。――フン、とハーヴェスは鼻を鳴らした。

 そしてNは続けた。

 

『あの恒星の光を学習しました。今から発光いたします』

 

「恒星の光? 発光できるのか? おまえ?」

 

『はい。あなた自身を発光させます。わたしではありません』

 

「俺をか」

 

『はい。信号を送ります。通りかかったシップにアプローチ出来ればいいのです。発光しなかったら、誰も気づかないでしょう。恒星の光ですからかなり遠くまで届きます。ついでにあの恒星はまだ若いので、かなり強い光です。不幸中の幸いです』

 

「そうか」

 

 ハーヴェスは返答をした、と、同時に何か光が見えた。何かが近づいてくる。

 

 

 

 

「宇宙船か? もう?」

 

『はい。独特のシップです。光に反応する力が大きいですから、おそらくフラウ族。フィリア星人でしょう。これで助かります。SОSを感知したようです』

 

 優秀だな……。

 

 今度は声に出さなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

「どうぞこちらでお寛ぎください」

 

 

 フラウ族フィリア星人というのは、植物人間の種族だった。

 

 球体の宇宙船の中には光を集約、拡散させるための部屋がいくつもあるようで、小さく区切られた部屋の一画を与えられた。

そして背の高いゼノキアという男が、代表として現れた。

いや、ゼノキアと名乗ったが、男性とは限らない。顔立ちも体型も、どちらか分からないくらい端正で細身だ。

 

「災難でしたねえ」

 

 ゼノキアの茶色の髪は長く、床まで伸びている。

 長すぎるドレスやスローブもまた床を引きずっている。

 彼は二メートル近い身長を、伸ばしたり縮めたりしながらハーヴェスと向かい合っていた。

 

「シリウスに行きたいのですが、どこかそちらが立ち寄る星までで結構ですので、お願いできませんか。もちろんお礼は致します」

 

 ハーヴェスは丁寧に頭を下げた。

 

「シリウスですか。良いですよ。シリウスまで連れていって差し上げます」

 

 ゼノキアはニコニコしている。

緑色の長いローブに隠された彼の腕も身体もよく見えないが、年齢不詳の蒼い顔は、中性的な姿だ。

 

彼はハーヴェスの部屋の入口に立っていた。

 

「ただその前に、一度フィリア星に立ち寄って、エネルギー補給をしたいと思います。そのあとでもよろしいですか。確実にシリウスまでお送りしますよ」

 

 声はしわがれたり、太く響いたり、高い囀りのようだったりする。

植物人間だというが、ひょろりとした普通の人間族に見えなくもない。

花も葉もゼノキアにはついていない。

男性なのか女性なのかさえも、まったく分からないが、それを質問するのは、さすがにはばかられた。

 

 

 

不思議な種族だ。

 

「ありがとうございます」

 

「シリウスへはどんな用件で?」

 

「……これから移住する星を探しているのです、その候補地がそこにありまして」

 

「なるほどそうでしたか。しかしシップの事故とは災難でしたね」

 

 戦闘機を何者かに爆破されたのではなく、小惑星群との衝突事故に巻き込まれたということにしておいた。

 色々面倒なことにならないように。

 

「ゼノキアさんが通りかかってくださったおかげで助かりました。不幸中の幸いです」

 

 ハーヴェスがそういうと、ゼノキアは少し背を低くして、照れたように笑った。

 

「いえいえ、当然のことをしたまで。どうぞゆっくりされてください」

 

 ゼノキアは部屋を出た。

 

 

 変わった種族だ。

 この船にいったいどれくらいのフィリア星人が乗っているのかさえ分からない。

 彼以外が近づく気配もない。

 

 ――こちらを警戒しているのだろうか。

 

ハーヴェスは、小さなこの部屋の扉を触るが、どこを触っても開く気配がなかった。

 

『ハーヴェス。鍵が掛かっています』

 

「そうか」

 

 まあ、本来不審者だから仕方ない。彼はソファに横たわり、身体を伸ばした。

 すると宇宙遊泳の疲れからか、すぐに眠りに就いた。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 

『ハーヴェス、到着しました。起きてください』

 

 Nの声に起こされた。

 

 まったく気づかなかった。

 夢を見ることもなく眠っていたとはよほど疲れていたのか。目を擦りながら体を起こすと、すぐに扉が開き、ゼノキアが現れた。

 

「お客人、到着しました。フィリア星です。降りませんか? エネルギー補給の間、星の観光でもいかがですか? 案内します」

 

植物人間の星か、と考えていると、「どうぞ、スペーススーツは脱いで、楽になさってください」というゼノキアが言う。

 

「着替えて行きます」

 

ハーヴェスは、奥の洗面台の陰に隠れ、Nに命令し、スペーススーツを変化させた。

 

彼は薄手のトレーニングスーツとなり、ゼノキアの後に続いた。それは、Nに命じて、より防御力の高いアーミースーツを変化させたものだったが、ゼノキアはニコニコと頭を下げた。

 

 

「さて、行きましょうか」

 

 

ゼノキアは機嫌よく、前を歩き始めた。

 

 

 

 

『笑うカラス』Ⅴ-5へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、

さて、今日は、一年くらい前に作った動画『そらをかけるしんかんせん』を貼り付けます。

サムネイルを作ったので。

 

張り付くかな~。

さっき、貼り付けて、沢山描き込んで記事を投稿したら、消されましたあせる

また、ですね。

何か問題があったのでしょうあせるDASH!

 

 

今回は、この動画に問題があるのかな~、とか思ってしまいました。

なので、ちょっと書き直します。

動画なのか、動画にくっつけた文章なのか、分かりませんが、なんか、そんな気がします。

色々難しいですね、こういうことって。

試してみます。

 

 

 

大丈夫でした。

 

続けます~音符

 

文章が、問題があったのでしょうね。

 

 この動画は子どもも楽しめるように作ったのですが、音楽、絵、などもっとこうすればよかったのではないか、と後悔したものです。

 

 とりあえず、また作り直そうと、作者である大宇宙さんと話し合いました。

いずれ、ナレーションを付けて、色々作り直してみたいと思います。

また、扉絵をつけるのがすごく楽しいので、さらに楽しく創ろうと、思っています。

 

物語作りは楽しいです。

みんなが明るく、希望に満ちて、日常から全く違う世界に心を飛ばしつつ、積極的な気持ちが溢れてくるような、そんなお話をたくさんお届けしたいと思います。

 

Eimi企画は、出版社を目指しています。

読んでくださった方が、みんな大出世したり、幸運になったりするようなイメージで、編集させていただいています。

読んだ方が幸せになるものをお届けするのが、一番の醍醐味です。

なので、作り手は、私のそういう気持ちと合う方、合う作品だけになっちゃっています。

 

まだ素人集団ですが、そういう気持ちだけは全員間違いないので、皆様、どうぞ安心してお越しくださいヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪ピンク薔薇

 

みんなで成長していきたいので、頑張っていきますね。

 

 

 

では、今日はこのへんでラブラブ

 

 

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ここまでお付き合いしてくださって、ありがとうございましたピンク薔薇

 

 

 

今日一日が、誰にとっても良い日となりますようにピンク薔薇