in 中日劇場
- 演歌の旅人- 船村 徹の世界
2015.8.28(金)~29(土)
【8月29日】
12:30 16:30
( 続 き )

演歌のハイテンポの曲というと、 ♪北酒場 とか ♪ 飲めといわれて 素直に
飲んだ~ 、それから ♪ 河内おとこ節 くらいですが、あまり続けるともたれて
きますから、この辺で重いお尻を上げて頂いて、、、。
スタンディング&サインボール投げ
♪ ブンガチャ節
♪ ダイナマイトが百五十屯
ジャケットを脱いでベスト姿になると、少しふっくら気味の舟木さん。 夏は後半に
備えて、ゆっくり休養が取れたということのよう。
歌い手のサインが読めたためしがないのは、1枚でも多く書くためと、字がヘタなの
を隠すためで、 横棒一本でも舟木一夫の一だからいい、 点でも線でもいい、何に
もせんでも線、、私は何を喋っている、、。
サインボールがステージに一つ落ちており、後方のバンドの方から、ドンドンという
音の合図があった。 ” Pタケちゃん、働け ” ということで、ピアノの杉本さんが前
に出て、ラケットを握る。 ボールは1F中央に。 幸運な方はどなただっただろう。
20代の頃、地方巡業でサインが逆に飾られていたことのエピソードを話される。
都はるみさんも、やはりそんなことがあったとか。
それからですね、日付や新曲のシールを貼って上下が良くわかるようにしました。
ゆっくり目に喋って、息を整えて、、まだ半分残っています。 いくつかのブロックが
残っていますが、音つなぎで、、。 ただこの歌だけは、どことも繋がらない。 どん
なにしたって繋がらない。テーマがテーマだからでしょうか。 「王将」 から。

♪ 王将
ボーボーという汽笛と海鳥の鳴き声、、、
♪ 波止場だよ、お父つぁん
♪ 哀愁波止場
♪ ひばりの佐渡情話
砕け散る荒波の音がして、、
♪ なみだ船
♪ 兄弟船
、、、静かに雪が舞い降りて
やがて吹雪に、、、
♪ 風雪ながれ旅
村田英雄さんの♪ 王将 から ひばりさんの曲へ、、、 ラスト3曲で ” 船村演歌 ”
がうねるように続き、 怒涛のように ♪ 風雪ながれ旅 へなだれ込んでいく圧巻の
《 舟木一夫・船村演歌 》
29日昼・夜では、船村メロデイのセンタ
ーポールはどこか、ということでの曲の
ご紹介はなかったが、舟木さんは船村
先生のメロディをとても ” 美しい” と捉
えておられた。
作品には船村先生独特の艶があり、
情、メロデイの美しさがある、と。
これは、そっくりそのまま舟木さんに当
てはまることと思いながら、真紅の雪が
舞い降りる中、 ♪ 鍋のこげ飯~~
と歌う舟木さんを見ていた。
繊細で哀愁漂う抒情歌に魅せられながらも、50
数年のキャリアを経て大劇場で発揮される 舟木
さんの ” 男らしさと迫力 ” に圧倒されていた。
舟木さんの歌唱とご自身の繊細さが演歌のアクを
浄化するのか、 舟木さんの ” 男の迫力 ” が真っ
直ぐ押し寄せて来る。 船村先生の< 艶ある美しい
メロディ > に、舟木さんの色香を纏いながら押し出
されてくる迫力が、 ずんずんと、 これでもかという
ほどに胸に響いて来た。
繊細さも、艶も、迫力さえも併せ持って輝く美しさ。 ” 本当に、なんて美しい歌い手なのだろう!”
赤い吹雪の中に立ち尽くす、 ” 美しい舟木一夫 ”
としか言いようのない舟木さんを、ただただ、見つ
めていた。

舟友さんの花束
アンコール
♪ 三味線マドロス
高野公男作詩、船村徹作曲、 美空ひばり歌唱の 「三味線マドロス」 は、今回の
コンサートで舟木さんが初めて歌われる アンコールに相応しい曲。 昼の部では、
舟木さんがマイクを置いてセンターの階段を駆け上られた後、思わず立ち上がって
手を振り、ステージの舟木さんとの名残りを惜しむフィナーレの光景があった。


コンサートを終えて、、 2015.8.28
kazuyan_hm さんより
(お世話になりました舟友さん 本当に有難うございました)