まんてん農場の晴耕雨読日記 -3ページ目

インテリジェンス農業。

$まんてん農場の晴耕雨読日記

ど素人の人間を集めて、とにかく旨い野菜を作ろうと、とても純粋な気持ちでスタートしたまんてん農場。スタートから5年が経ち、なんとか農法の確立に向けてのスタートラインに立てた感があります。そう、今までは「農業ごっこ」といわれても仕方が無かったのかもしれません。プロではない集団だったのです。

プロと素人の違いは何か?
プライド?勘?知識?
そうではありません。農業の仕組みを知っている事です。農業の仕組みを知ろうと立ち向かう事です。

例えば、僕たちは夏の不作の理由を気候のせいにしてきました。虫のせいにしてきました。病気のせいにしてきました。たくさんの注文に天を仰ぎ、後手に回る日々…

でも今年の夏は違いました。スタッフ全員が不作のメカニズムに立ち向かいました。
今まで耳を傾けなかった意見にも耳を傾けました。

その結果、少しずつ我々の農法メカニズムと植物が育つメカニズムの骨組みが何となく見えてくるようになりました。

そして我々はいくつかの仮説を立てました。
農業のメカニズムの仮説です。

この秋から某大学の凄腕教授とタッグを組み、その仮説の立証をスタートさせました。
第一弾は、まんてん農場の土壌分析。

先日その採点にいってきました。大学教授に土の採点をされる…学生時代の緊張感が戻ってきます。

その結果…すごい事がわかりました。(これは後々じっくりお話しします)

科学的なアプローチによる、土壌のデジタル化。

昔の農家や達人といわれる方々が、風のにおいを嗅ぎ時に土を食べながら五感に蓄積していった経験が今回の土壌分析結果の蓄積によって体系化されれば、もっと幅広く、日本中、世界中の方々が農業の術を手に入れられる事でしょう。現に教授はアフリカをはじめとする開発途上国の土壌についてもアプローチし始めています。

何事にも情報はとても重要です。
それを知ろうとしない人はその道の素人です。

インテリジェンスの時代です。

僕らまんてん農場は、見た目は泥臭くても、常に情報を知ろうと立ち向かうインテリジェンス集団でありたいと考えています。

まんてん農場はインテリジェンス農業を目指します。

ボスのコリーでした。



冬支度

こんにちは!

今回はキンタがおじゃまします。


季節は12月に突入。
あっという間ですね~。

一日一日、秋と冬が交互に出番をゆずり合って、
少しずつ確実に、都会も田舎も冬の装いになってきています。

飛騨では時々雪が舞うようになりました。
まだ積もりはしませんが、それも時間の問題でしょう。

テレビでは某達郎さんや、某まりやさんのあの曲が流れて、
街には華やかなイルミネーションが輝きだしています。



…ありゃ?高山市ではあまり見かけませんね(笑)
(無いことはないんですけどね。やっておられる皆様ゴメンナサイ)

いやいや、季節を問わないこの穏やかな空気こそが飛騨高山の魅力です。
ヨソモノの僕には、この街に流れる時間は本当に素晴らしいものだと感じています。


皆様、体調を崩されたりしていませんか?


ぼくキンタも、おかげさまで元気に過ごさせていただいております。



先週末はボスのコリーさんにくっ付いて、
ニッポンの中枢「TOKYO」に出張に行ってきましたよ。



今回の目的は、

・取引をしていただいた企業様への挨拶まわり。

年末のこの多忙な時期、
都合により今回はお会いすることができなかった企業様も多々ございますが、

シーズン中、ずっと出荷連絡のやりとりをさせていただいた
僕にとって大切な大切なお客様のY田様・T井様。
お二人にお会いできたことに僕は感無量です!

でも無量すぎて、緊張でほとんどお話しできませんでした(笑)

次回は飛騨でお会いしたいです。
東京というアウェイにおける己の不発ぶりには自分でもガクゼンとしましたが
ホームでは多少こちらに分があるのでどうか御覚悟を^^

この一年、本当にありがとうございました。
来年もどうぞ宜しくお願いします!


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そしてそして…

今回のもうひとつの大きな目的。

それは日本橋は大伝馬町にあります素敵なカフェレストラン「Rensa」様にて、
僕らの農場で採れた野菜を使った限定メニューを出していただいたのでありました!!



店先にドドン!と置かれた黒板には「まんてん農場」の文字が…!

$まんてん農場の晴耕雨読日記-Rensa様看板


入口にはカゴ盛りの野菜も^^

$まんてん農場の晴耕雨読日記-Rensa様看板


もうこれだけで既に嬉しかったです(笑)

中に入ると、これまたおしゃれな内装で、ド田舎者の自分は小さくなっていくばかり…(笑)
なんだか東京の地を踏んで以降、委縮してばかりです。
ウソでもドンと構えられる器量が欲しいところです。


挨拶をさせていただいた後は早速、料理をいただきました!

$まんてん農場の晴耕雨読日記-限定ランチ!


メインのお皿の上の包みを開くと、中には見覚えのある野菜たちが
柔らか~く蒸されて湯気を上げておりました。

添えられた味噌仕立てのほうれん草ディップに付けていただきます。




……う。


………うまーーいっっ!!!!


なんといったら良いのでしょうか…。



材料は僕らの作った野菜なので、

当然僕らはこれを何度となく口にしている野菜なんです…。


でも、美味しいのです。

知っている味と違うのです。

びっくりするほどに。


いやはや、これがプロと呼ばれる方々の業なのですね。


僕らも職業としている以上、常に農業の「プロ」である必要があり、
そういった覚悟をもたなければならないと、改めて感じたのでありました。

それにしても…美味しかったです。


玄米のごはんも、美味しくいただいたのは久しぶりでした。



ああああ。

文章を書いていて、急速にお腹のムシが…。


今もう一度食べたいです(笑)



店内では、野菜の販売もしていただいておりました。

$まんてん農場の晴耕雨読日記-店内で販売もしていただきました^^

このお店で売られているだけで、いつもと違うオーラがあります(笑)


カフェレストランRensaの皆さま、本当にありがとうございました!!


飛騨の山猿はなかなか日本橋に行く機会はないのですが、
是非またお邪魔したいと思います。
その際にはよろしくお願いいたします。


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その後、コリーさんの粋な計らいで、
明治神宮外苑のイチョウ並木を通ってもらいました。

$まんてん農場の晴耕雨読日記-イチョウ並木


東京にはこんな所もあるのですね。

雲ひとつない青空の下、背に日差しを受けたイチョウが
きれいに色付いた黄色一色に染まっていました。

$まんてん農場の晴耕雨読日記-太陽を背にして、黄色く光っています


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さてさて、そんな僕らの農場ですが、

いよいよ最後の収穫を終えました!

$まんてん農場の晴耕雨読日記-収穫終了!!


今年も無事にほうれん草作りを終えることが出来たのも、
ひとえに皆様のおかげです。

今年は、秋冬に新しい別のお仕事がスタートした為、
畑仕事の完遂にひと段落つく間もなく、ギアを維持したままバタバタと奔走中です。
おそらく大晦日ギリギリまでトップギアは必至でしょう。

でも師走ですからね^^
お師匠さんですら走り回る時期に、
僕らペーペーが走らずしてどうする!といった具合です。



そうそう。

日報も新しいものを新調しました。

$まんてん農場の晴耕雨読日記-まんてん農場日誌2014


今まで使っていたものを見返すと
すっかり色はくすみ、字はかすんでいました。

1ページ目には「2010年7月」とあります。


この中に記された3年と5ヶ月。

良いことも辛いこともたくさんありました。

…まー辛いことの方が多いですかね(笑)


でもそのほとんどは僕らの経験と知識不足からくるものでした。

そんな足りないものだらけの日々でも、時には嬉しいことや楽しいことがあって

そういったことの繰り返しで、これからも日々は続いてくのだと思います。


なんだか12月最初のブログにして、
すでにこの一年の総括のような内容になってしまいましたが、
たぶん、年末にはまた書きます^^


だからまだ年末の挨拶はしませんよ!



さあ、最後の一ヶ月。


師を追い越すくらい駆け抜けましょう!!

冬が来ました!

 化け狐です。

 ついに木枯らしが到来!森の動物たちも冬眠の準備に入り始めたようですな。
 朝早く農場に出向くと、一匹のキジがギャアギャア騒いでおります。あまりの寒さなのか、餌を取り逃がしたのか、一向に泣き止まないのですよ。
「うるさーーーーい!」
 ええ、追いかけて脅かしてやりました。

 そうこうしているうちに、空からはフワフワと雪が舞い降りており山々を白く染めていきます。
 農場のハウスでは、人間たちが今日もせっせとホウレン草を収穫中です。近隣の農場では、収穫も終わりハウスをたたみ始めているというのに……。熱心だな。カカッ

 人間たちを横目に、農場のハウスを自宅警備していると黒い物体を発見!
 シシ神(カモシカ)のマーキングでした。
「おのれぇ……縄張り荒しが!」
 降り注ぐ雪は止み、お天道様が顔を出したお昼前、シシ神との戦いを決意する化け狐でした。