父親5
車から降りた場所の周りには同じような感じの建物が数件あった。
クタから一時間以上走ったのはそういう工房が集まる小さな工業地域だったのか?と思いました。
建屋内を見渡すと、広めのフロアにシルバーだけでなく雑貨やアクセサリーが所狭しと陳列されていて
工房というよりはショップに近かった。
しかし客はいない。
奥に 誰か解らないが10数名こちらを凝視してる。。。
従業員か?
『イレシェイメセー!』
入れちゃいませ?
あきらか完全にワイらを待っていた感じ・・・
イレシェイ人に取り囲まれるワイら。
ツレとはすぐさま引き離され、
ワイひとりに5~6人に囲まれ店内を連れ回される。
従業員らしき奴らはあれやこれやを勧めてきよる!
主にシルバーの指輪だとかネックレスを勧めてきたが
はっきり言って・・・デザインとかセンスが・・・
クッソダサイ!!(@益@ .:;)
エセサーファーなめんなよ!
ワイらは見かけのハッタリが命なんや!
クロムハーツみたいなん無いんかい!!
と言えるハズもないw
『ヤックン助けて~』
と、ヤックンに視線おくる。
ヤックン 『・・・・(ΦωΦ)』
な・なんやその顔(;`ω´;;;;)
そうです。
ハメられたんです。
有り金すべてを出さないとエライ事になる...と直感しました。
クソみたいなアクセを数点選んで値段を聞く。
電卓には はみだすくらいの桁数が
何十万ルピア 日本円で10数万円・・・
ボリボリやん。。。日本の方が絶対安いやん・・・
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そんなん適当に安いモン買ってこれ以上カネ無いから無理!って断ったらええやん
って思うでしょ?
ワタシもそれで逃れようと思ったんです。
でもヤックンはワイらの所持金をほとんど正確に把握してたのです。
なぜか?
それはヤックンと3、4日一緒に過ごしてた時の何気ない会話などから
ワタシ達の旅費や所持金をしっかりと探られていたのです。
完全にボリプロです。
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仮にヤケクソで 『いらん!帰る!』
とキレたとしたら、どうなったでしょう?
置き去りにされ、他の悪党に遭遇し命の危険もありうる。。。
選択の余地など無い見事な一択の王手。。。
結局、有り金全部巻き上げられました。( ;∀;)
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ホテルに戻り
ミッションクリア的サヨナラホームラン打ったような別人顔のヤックン。
ワイらに何か話して去っていきましたが記憶に御座いません。
・・・今度会ったらマジコ〇ス
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とりあえずは生きてる。
明日は帰国。
もう忘れよう。すべてを。
んがっ!!
テンパサール空港は
チケット以外に空港使用料1万円払わないと帰国できないのです!
(@益@ .:;)
持ち金 二人合わせて両替できなかった小銭 数百円・・・
どーすんねん!(@益@ .:;)
まだつづく