高槻支部主催 高槻市後援

令和3年2月14()開催セミナー

「高齢化対策あれこれ」と題して行います。

 

最近経年したマンションに、ある日突然に足場が組まれ

とび職によるネットが張られ、工事が始まる光景を

見るようになりました。

 

築後10年~15年ぐらいのマンションで

近隣の人は、はじめ何をしているのかと不安に思い

注視すると外壁を塗る替えているのだなと分かって

きます

 

行なっている作業は外壁を塗り、みためをきれいに

するだけと思っている人もいますが、目的があります。

 

マンションの主要構造部分は、鉄とコンクリートで

できています。。

 

鉄は引っ張られる力に強い材料です。

逆に押される力には弱いものです。

 

一方、コンクリートは押される力に強く、引っ張られる

力に苦手な材料です。

 

こうして鉄と

コンクリートの二つがくっつくことで

お互いの欠点を補いながら長所を生かす仕組みに

なっています。

 

コンクリートはもともとセメントと砂を水で練って

造ったものですから、コンクリートが乾燥すると

ひび割れが生じ、そこに空気や水がだんだんと入って

中の鉄筋を錆させてしまいます。

 

錆びた鉄筋は膨張しますので、まわりを囲んでいる

コンクリートをぐいぐいと押し出します。

 

その結果、コンクリートがぽろっと落ちてしまいます。

コンクリートは本来アルカリ性ですから

空気中のCo2に触れると中性化が進み、鉄を守ることが

できず弱くなります。

 

よってコンクリート表面に入ったひびわれは小さな

うちに、また取り返しがつかなくなる前に

しっかりと埋め、建物の傷みの進行を防ぐ必要がある。

 

水はコンクリート躯体に侵入させないことが

外壁の修繕基本事項になります。

 

将来建物を長持ちさせるために色をきれいにするだけ

ではなく、予防のためにも傷んだところは

適切に修繕することが大事です。