致知 2026年10月号 運をつかむ 26270
致知 2026年10月号 運をつかむ
★★★★★
今回の致知はここが響く。
人生の主役は自分 ~小出義雄監督と共に歩んで~
有森裕子(元女子マラソン日本代表)
”なんで”と思うな”せっかく”と思え
小出監督は言葉巧みに選手の氣持ちを高めたり、
不安を和らげたりすることに長けていました。
例えば、私の競技人生は先天性の股関節脱臼が尾を引き、
怪我が絶えませんでした。
一九九二年のバルセロナ五輪の選考会前には
ハ ードな練習が響いて足首を負傷。
「また足を故障して走れなくなっ た」と弱音を吐いていると、
監督にこう諭されたのです。
「物事には必ず意味がある。
『なんで、故障したんだろうと思うな。
どんなことが起きても、『せっかく」 と思え」
たとえマイナスな出来事でも、
せっかく”と思えばポジティブに 転換できる。
シンプルな言葉だけに、心にストンと沁み入る感覚を覚えました。
この言葉を反芻するうちに少しずつ前向きに考える癖がつき
怪我から逃げずに向き合えるようになったと思います。
小出監督、素晴らしいなぁ。
ただただ励ますばかりでなく、
このように「見方を変える」先生になりたいものだ。
