史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち/飲茶 23135
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★★★★★
飲茶さんの史上最強の哲学入門にハマった。
西洋哲学と共に東洋哲学を語るのか、語れるのか?
と読み始めは少々心配だったがあっという間に没入。
東洋哲学は「ピラミッド」
一方、東洋哲学は、そうした西洋哲学の営みとは根本的に異なる。
そもそも、東洋哲学者たちは「無知」を前提にしない。
それどころか、彼らは臆面もなくこう宣言する
「我は真理を知りえたり。悟った。究極に達した」
何と不遜な発言だろう。
それはまるで西洋哲学が一歩一歩積み上げてきた
研鑽の歴史を虚仮にするかのごとき所業。
西洋哲学が二五〇〇年もかけて
それでもまだ到達できていないというのに、
東洋哲学はそれを嘲笑うかのように
「とっくに到達済みだよ」と宣言するのだ。
ここが、東洋哲学と西洋哲学が根本的に違うところである。
つまり、東洋哲学は「ゴール(真理)を目指す」のではなく、
「ゴールした」ところからスタートするのである。
それゆえ、東洋哲学者に対する後世の人間たちの接し方も、
西洋哲学のそれとは異なる。
東洋哲学者の哲学を引き継いだ後世の人間たちは、
西洋のように、その哲学を批判した
打ち砕くことに躍起になったりはしない。
だって、そうだろう。
その哲学は、もうすでに「ゴール(真理)」に到達してしまっているのだ。
だったら、どうしてそれを否定して
新しい哲学を作り出す必要なんかあるだろうか。
おおお、なるほど。
西洋哲学と東洋哲学のアプローチの違いを
こんなにも分かりやすく説明してくださるとは。
と併せて読めば、東西の哲学の全体像を
俯瞰することが出来る。
個人的に残念だったのは、
弘法大師空海がほとんど登場しなかったこと。
のように「最強!弘法大師空海の哲学入門」
の登場を強く乞い願う。