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観光業、飲食業などに携わる友人知人たちの苦境を見かねて
旅行や出張、外食もなるべく今まで通り、を心がけているが、
昨今の「20時まで営業」は実に厳しい。
19時頃にラストオーダー、ではなかなか盛り上がらない。。
そんな閉塞感は世の中の弱いところを蝕む。
2020年の自殺者は11年ぶりに増加、2万人を超えた。
女性や若者で増えているらしい。痛ましいことだ。
そんな中、本書を読む。
五木 ところが、日本人が簡単に自らを殺し、
他人をも殺すという未曾有の事態に入 っているというのに、
政府は有事法制がどうだこうだというような議論ばかりし ています。
有事とは一体どういうことでしょうか。
国民の生命と財産が脅かされ ることを有事というんです。
そう考えると、日本国民の生命はこの二十年間、
一回も保障されていない、と僕は思います。
ベトナム戦争を十五年もやって亡くなった
アメリカ人の数が六万四千人です。
私たちは爆弾も落ちない、
機関銃の弾も飛んでこない安全な社会に生きているの に、
たった二年間でベトナム戦争十五年の悲惨な泥沼の戦争よりも、
もっと多くの人命を自殺によって失っている。
この数は広島型の原子爆弾を七年に
一発ずつ 落とし続けている計算になります。
こんなに平和になったのに、どうしてなのか。
こうした危機的な事態に対して
政界も財界もほとんど関心を示さないというのは
一体どういうことなんだと、僕はずうっと思い続けてきました。
これほど大騒ぎしているコロナも累計で5,600人程度。
毎年その四倍も死んでいる自殺。
どちらがより大事な問題だろうか。
何のために生きるのか/五木寛之 稲盛和夫 20079