団塊の後 三度目の日本/堺屋太一 18010 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

団塊の後 三度目の日本/堺屋太一 18010

団塊の後 三度目の日本/堺屋太一
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★★★★☆

堺屋太一先生が何冊か著している、
予測・近未来小説。
どちらかというと
油断!/堺屋太一
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の様な警告的・悲観的なものが多かったが、
私が読ませて頂いたその中では
一番前向な内容だったように感じる。

舞台は2026年を想定。
8年後、ってあともうすぐなのだが、
少子超高齢化や財政赤字等々が更に行き詰って、
オリンピック後の経済も停滞、というところで
時の首相たちが「三度目の日本」を作り上げるために立ち上がる。

 超安定不胎化現象

という実に恐ろしい言葉が出てくる。
あまりに環境が安心安定であると遺伝子存続本能が壊れて
子孫を増やそうとしなくなる現象のことで、Googleで調べても出てこないので
堺屋太一先生のオリジナルの様だが、良い得て然り。
「改革」で遺伝子の悪戯に逆らえるのだろうか。