週刊ダイヤモンド 10/21 号 パナソニック・トヨタが挑むEV覇権 17316 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

週刊ダイヤモンド 10/21 号 パナソニック・トヨタが挑むEV覇権 17316

週刊ダイヤモンド 2017年 10/21 号 [雑誌] (パナソニック・トヨタが挑むEV覇権)/ダイヤモンド社
¥価格不明
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★★★☆☆

にわかに脚光を浴びつつある、EV。
「何だかなぁ」とどこかに違和感を覚えつつ、読む。

氣になるのは、

 EVって究極のエコカーだと本当にいえるの?

というところ。
本誌では「Well to Wheel」という言葉を紹介しているが、
つまりは燃料の採掘段階から車の走行までを比較して
Co2排出量をいかに削減出来ているのか?というところ。

発電事業が主事業の一つなので
電氣を高く買って頂けるのは実に有難いことなのだが
現状の日本の電氣のほとんどは火力発電所で作られている。
車の走行時にいくらCo2を排出しない、
と言っても発電時にバンバン排出していれば意味が無い。

本誌では

 エネルギー戦略を真剣に考えないといけないね

と「困った質問には逆質問」みたいなコメントで終わっている(苦笑)。

資源エネルギー庁が作成している
CO2排出量(Well to Wheel)の比較(水素・燃料電池戦略協議会なる団体による引用)
をみると



EVはガソリン車やなどより良く、FCVやPHVとほぼ同等、とのこと。
この表を見ると「なるほどな」とも思いつつ、
かつての「原子力発電コストが低い!(でも最終廃棄コストは見てなかった!?)」
なんてカラクリは無いものなのかな?とつい疑ってしまう。