三人の二代目 下/堺屋太一 14354
- 三人の二代目 下/堺屋太一
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に続き。
「二代目」の苦労話ばかりがあって、
少々氣が滅入る(苦笑)。
特にお氣の毒なのは
「神将」と言われた上杉謙信の後を引き継いだ
上杉景勝か。
謙信をとことん真似て無口に無表情になり、
自分を押し殺していく。
この本では出てこなかったが、
景勝が人生で一度だけ家臣たちの前で笑ったのは、
アクシデントで自分の座にサルが座ってしまい、
自分の真似をしていた時だけだった、
なんてエピソードを思い出す。
「領国の拡張」しかなかった戦国時代などと違い、
現代のビジネスではフロンティアはいくらでもどこにでもあるのだから、
ゼロサムゲームをいかに生き抜くのか?しか考えざるを得なかった
この二代目三人とは置かれている状況が相当違う。
ただ、「二代目はやはり大変だ」ということが改めてよくわかった(苦笑)。