昭和天皇の悲劇―日本人は何を失ったか/小室直樹 14020 | 分譲マンション屋の読書日記
2014-01-20 04:30:00

昭和天皇の悲劇―日本人は何を失ったか/小室直樹 14020

テーマ:歴史
昭和天皇の悲劇―日本人は何を失ったか/小室直樹
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1989年2月発刊、という
若き日の小室直樹先生節炸裂の本。
「そうだ、こんな小室直樹節を読みたかったんだ・・・」
と改めて思わせてくれる。

 このような、窮乏しきった農村救済の匡救(救いの手をさしのべる)
 をバネとして、軍部は暴走しはじめた。
 そして日本は、驀地に戦争へむけてつき進む。
 もはや、いかなる力をもってしても、
 この勢いを押し止めることなんか、出来はしない。
 天皇の戦争責任を問う者、
 すすんでは「あの戦争は阻止されるべきであった」と唱える者。
 彼らは、右のことを、いったいぜんたい、どう考えるのだろう。
 事後に賢者になるのは容易である、といわれている。
 事後も事後、半世紀も事後になって
 戦争責任論者は昭和初期における農村困窮問題にどう答えるのだろう。
 あの戦争は、するべきではなかった。
 では、どの時点において。
 昭和十六年十二月の時点か。
 支那事変か。
 さかのぼって満州事変か。
 究極にまで戦争の原因をたずぬれば、農村の困窮にまで
 たどりつかざるを得ない。
 農村の困窮を救わなくて、戦争へむけての巨大なエネルギーは
 発散させ得ないのである。
 借問す。
 あの戦争はなすべきでなかった、と論ずるものよ。
 昭和の初年において、農村の困窮は
 いかに匡救されるべきであったか。
 キミにその策やありや。
 もしなくんば、口を閉ざしたまえ。


太平洋戦争に関する本をいくつも読んできたけれど、
「昭和初年の農村の困窮」に戦争の真因を求めたものは
ほとんどなかったと思う。
が、これほど説得力・納得感のあるものも。


昭和天皇の悲劇―日本人は何を失ったか (カッパ・ビジネス)/小室 直樹 11121



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