清宮克幸・春口廣対論 指導力/松瀬学 13198 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

清宮克幸・春口廣対論 指導力/松瀬学 13198

清宮克幸・春口廣対論 指導力/松瀬学
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★★★★☆


清宮克幸さんの
最強のコーチング/清宮克幸 18134
がよかったので、続けて本書を手に取る。

大学ラグビー史上、稀にみる好敵手である
早稲田大学清宮克幸監督と
関東学院大学の春口廣監督の
指導力をテーマにした対談。

何より素晴らしいと思ったのは、
春口廣監督の文章にしても伝わってくる、
絶妙なるコミュニケーション能力。
「合いの手」が何とも巧妙で、
相手の話、引き出しをドンドン引き出している感じが
ビシビシ伝わってくる。
これこそコーチング、なのだろう。

清宮克幸監督は、落ちぶれたとはいえ
名門早稲田を復活させた。
一方、春口廣監督が関東学院大学の監督に就任したころは、
十数人しか部員がいなかったとか。
この両校が互角で頂点で闘う、というのは
選手の素材や諸々の支援環境などを割り引くと
春口廣監督の指導力、リーダーシップが
とてつもないものだった、ということなのじゃないか、と。
清宮克幸監督に興味をもって本書を手にしたが、
春口廣監督に、俄然関心を持った。

「この素材でどうしろというのよ!?」
とおそらく何度も思ったろう春口廣監督に、
強いシンパシーを感じだ。