小さな経営論/藤尾秀昭 13029
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何度も読み返している本書。
今回も、この荀子の言葉が響いた。
冥冥(めいめい)の志なき者は、
昭昭(しょうしょう)の明なく、
惛惛(こんこん)の事なきものは、
赫赫(かくかく)の功なし
<中略>
「冥冥の志なき者は、昭昭の明なく」というのは、
心の中で密かに志を抱いて努力して励んでいこうという
氣持ちを持たないものには輝かしい名誉など表れてこない、
といっているわけです。
次の「惛惛の事なきものは、赫赫の功なし」
というのは、目立たない誰も見ていないところで一生懸命、
善行や努力を積み重ねていないものには
明らかな功績など現れてこないよ、
といっているわけです。
簡単にいえば、
「自分一人の時間に何をしているか」
ということです。
<中略>
「桃栗三年柿八年」という言葉がありますね。
桃や栗は実がなるまでに三年かかる。
柿は実がなるまでに八年かかる。
私は今までにいろいろな人を見たり、
あるいは意見を聞いてきたけれど、
人間の花は十年後に咲くんです。
<中略>
みなさんは今日から毎日一人の時間に
自分を高めるべく何か勉強をしていったら、
その行為は十年後の花になって咲いていく。
これは知っておいたほうがいいですね。
すぐには咲かない。
十年後に咲く。
ああ、いい言葉だ。
君子は独りの時こそ自重せねばならぬ。
独り怠惰を貪っていても、
天が見ている。自分が見ている。
小さな経営論/藤尾 秀昭 11294
小さな経営論―人生を経営するヒント/藤尾 秀昭 09331