小さな経営論/藤尾秀昭 13029 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

小さな経営論/藤尾秀昭 13029

小さな経営論/藤尾秀昭
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★★★★★

何度も読み返している本書。
今回も、この荀子の言葉が響いた。

 冥冥(めいめい)の志なき者は、
 昭昭(しょうしょう)の明なく、
 惛惛(こんこん)の事なきものは、
 赫赫(かくかく)の功なし

 <中略>

「冥冥の志なき者は、昭昭の明なく」というのは、
 心の中で密かに志を抱いて努力して励んでいこうという
 氣持ちを持たないものには輝かしい名誉など表れてこない、
 といっているわけです。
 次の「惛惛の事なきものは、赫赫の功なし」
 というのは、目立たない誰も見ていないところで一生懸命、
 善行や努力を積み重ねていないものには
 明らかな功績など現れてこないよ、
 といっているわけです。

 簡単にいえば、
 「自分一人の時間に何をしているか」
 ということです。

 <中略>

 「桃栗三年柿八年」という言葉がありますね。
 桃や栗は実がなるまでに三年かかる。
 柿は実がなるまでに八年かかる。
 私は今までにいろいろな人を見たり、
 あるいは意見を聞いてきたけれど、
 人間の花は十年後に咲くんです。

 <中略>

 みなさんは今日から毎日一人の時間に
 自分を高めるべく何か勉強をしていったら、
 その行為は十年後の花になって咲いていく。
 これは知っておいたほうがいいですね。
 すぐには咲かない。
 十年後に咲く。



ああ、いい言葉だ。
君子は独りの時こそ自重せねばならぬ。
独り怠惰を貪っていても、
天が見ている。自分が見ている。


小さな経営論/藤尾 秀昭 11294
小さな経営論―人生を経営するヒント/藤尾 秀昭 09331