放射能を怖がるな!/T.D. ラッキー 12030
- 放射能を怖がるな!/T.D. ラッキー
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★★★★☆
元旦に読んだ、
で勧められていたので、読んでみる。
つまりは、この致知の渡部昇一さんの記事の通りなのだが、
この本にて書かれていることが本当ならば、
福島原発事故で起こった一連のパニックは
一体なんだったのだ、のと。
放射線などに詳しい方に聞いてみると、
「自然の放射線と人工の放射線は違うのだよ」
などといわれ、「ふーん・・・?」と思っていたのだが、
そのことへの回答も本書にあった。
自然放射線と人工放射線は違うという「迷信」
宇宙飛行士のことを持ち出すと次に出される反論は、
宇宙の放射線と原子力発電所で核反応によって
出される放射線は別のものである、という論である。
意外にも、医師であるとか、一応「知識人」と言われるような人までが
結構こんなことを言い出すので呆れてしまう。
確かに放射線にはいくつかの種類があり、その組成がケースによって
若干違うと言うことはあるが、それが「自然」か「人工」かということ
によって違うわけではない。
放射性物質は自然界にもともと存在するものであり、
別に原子炉で「人工的」に「作り出す」わけではない。
もともと存在する放射線物質の核分裂反応を促進してやることによって
放射線が出るのであって、人間が自然にないものを
「つくりだす」わけではない。
うーむむむ。
素人が読むと。これはこれで筋が通っていると思われるが。
先日の日経では、原発を止めたことによって
日本の電力会社の赤字が計1兆円を超えたとか。
これは必ず、日本経済や日本人にとって
「コスト」として撥ね返ってくるだろう。
日本が生まれ変わる為の「陣痛」なのか、
それとも「迷信から来る無駄な大騒ぎ」なのか。
このブログをご覧になっている方から、
「放射線は、一定レベルを超えなければ身体に悪いものではない」
というこの本の論に、冷静かつ論理的な反論があれば、
是非教えていただきたい。