電力自由化という壮大な詐欺-誰が規制緩和を望んだか/シャロン・ビーダー 10332 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

電力自由化という壮大な詐欺-誰が規制緩和を望んだか/シャロン・ビーダー 10332

電力自由化という壮大な詐欺-誰が規制緩和を望んだか/シャロン・ビーダー
¥2,625
Amazon.co.jp

★★★★☆


日本の電力業界のことを知りたくて。


著者名が日本人ではないため、

あまり参考にならないかもなぁ、

という心配が当たり、前半部分は退屈で仕方がない↓。

途中で止めようか、とも思ったが、

読む本が手元にこの本しかなかったので仕方なく読み続ける。


だが、エンロンのあたりから急に面白くなる。

エンロンはグロービス経営大学院の講義でも度々出てきた社名だ。

膨大な不良資産を簿外にすることにより、

財務諸表を「作った」会社。

確かに末路はあまりにも経営陣の強欲に食い尽くされた

ヒドイ会社になってしまったが、

「電力をはじめとした様々な取引行う」というビジネスモデルそのものは

実に面白いと思う。


あと、日本の電力業界の概略が最後の最後の数ページに有り、

ここは大変参考になった。

この箇所はコピーして度々読み返そうと思った。