欧米・対決社会でのビジネス/今北 純一 10070 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

欧米・対決社会でのビジネス/今北 純一 10070

欧米・対決社会でのビジネス/今北 純一
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先日の

甲野善紀先生と船川淳志さんとの稽古

の帰り道、船川さんと武道とビジネスの話で

盛り上がっていたところ

「チャンプ(船川さんは私のことをこう呼ぶ)は

 今北さんの『欧米・対決社会でのビジネス 』を

 読んだほうが良いよ」

と教えて頂いた。


旭硝子からニューヨーク州立大学に奨学金を得て留学。

英オックスフォード大学の招聘教官を勤める。

その後、ヨーロッパの著名なスイスのバッテル記念研究所の研究員、

さらに仏ルノー公団や多国籍会社エアリキッドと

一見華麗な経歴を経てきた今北純一さん。

だが、それは欧米と言う「対決社会」での悪戦苦闘の歴史だった。


今まで共著も含め何冊か今北さんの本を読んできたが、

この本が一番良かったと思う。

いや、この本を読んで、どのような背景を持った方か、

を頭に入れた後に他の本を読むべきだったか。


 相手の土俵で競技するには、

 まず最低の参加資格を身につけ、

 相手の指定したルールに従って闘う覚悟が必要なのだ。

 「郷に入っては郷に従え」

 泣き言は許されない。

 私は、彼らと掛け値なし、

 対でわたり合う参加資格を得るため、

 一つの目標をたてた。

 外国人なんだから仕方ない、

 というような逃げの氣持を排除し、

 フランス語を完全に自分のものにするまで

 とことんやってみようと決めたのだ。


1977年もの昔(!)、言葉通り単身で外国企業に飛び込み、

ご自分の世界、独自の境地を切り拓かれた方の言葉は、重い。


この本を読んで、船川淳志さんがなぜあれほど

今北純一さんをリスペクトしているのか。

とても強く伝わってきた。



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