禅語百選―今日に生きる人間への啓示 /松原 泰道 09007 | 分譲マンション屋の読書日記
2009-01-07 04:11:59

禅語百選―今日に生きる人間への啓示 /松原 泰道 09007

テーマ:宗教/哲学
禅語百選―今日に生きる人間への啓示/松原 泰道
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★★★★☆

仏教、特に禅は、

クリティカルシンキングや論理思考とは

全く対極にある世界だ。

自らのバランスをとるためにも

僅かながらではあっても禅には触れていたい。



 看脚下


 ある夜、五祖法演禅師が、三人の弟子と帰る途中、

 風のために手にしていた灯火が消えました。

 すると、法演は弟子たちに「一転語を下せ」と命じます。

 転語とは、さとりの心境を表す言葉です。

 つまり

 「暗夜を行くには、灯火が何より頼りになる。

 それが、いま消えたのだ。

 さあ、お前らはどう行くか。速やかに言え!」

 ということです。

 暗夜行路は人生を指します。

 杖とも柱とも頼むものを失って、

 人生をいかにおくるか、現在の心境を問いつめるのです。

 

 <中略>


 さて、三人の弟子はそれぞれの力量を述べます。

 中でも仏果圜悟の「看脚下」の一言が、師の法演の

 心に適ったのです。

 「看脚下」-足もとをよく見よ、という平凡な言葉です。

 灯火が消えたら足もとによく注意するのが何より大切です。

 暗夜行路も禅も脚下―自己の凝視から一歩を踏み出します。

 日常の豊かな生活もそこから始まります。

 同意語に「照顧脚下」があります・

 脚下をよく照らしみよ。

 ほとけの教えの中に立っているのだぞ、と。

 

 <中略>


 人生行路でも大切なのは心の規定です。

 たとい、手に持つ明かりは消えても、

 心の光は消えるときはないのです。

 自己の中に灯を持つことです。


 江戸後期の儒学者佐藤一斎は、

 「一灯を提げて暗夜を行く。暗夜憂うることなかれ。

 ただ一灯を頼め」と言っています。


 禅は、自己の中に灯を持つとの教えです。

 醜悪な自分の心のどん底にも、

 こころの点火、ここののめざめを呼び掛けるのです。

 はかない人間の命の中に、

 久遠のいのちを発見せよと教えるのです。



先が見えないこの時代。

まさに至言、だ。



禅語百選―今日に生きる人間への啓示/松原 泰道 06190

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