禅語百選―今日に生きる人間への啓示/松原 泰道 06190 | 分譲マンション屋の読書日記
2006-07-10 00:33:04

禅語百選―今日に生きる人間への啓示/松原 泰道 06190

テーマ:宗教/哲学
松原 泰道
禅語百選―今日に生きる人間への啓示
★★★★★

久々に仏教の本を手にする。

大好きな松原泰道師の本。


MBAだのロジカルだのクリティカルだのと、

そんなので頭が一杯になっていたところにはとても新鮮に感じる。


 風来疎竹 風過而竹不留声

 風 疎竹に来る 風 過ぎて 竹に声を留めず


 (中略)


 「風が疎らな竹林にあたると、竹の葉がさやさやと鳴る。

  しかし、風が過ぎると、もう竹には音が残っていない」


 つまり徳の高い人は、何か事が起きたときに心が動くが、

 その事が終われば心もまたもとの空虚にもどって

 いつもまでも執着しない


中村天風師の教えにも通ずる。

「何も感じない」のではない。

何かを感じるのは悪いことではない。

それに囚われるのが良くないのだ、と。


 随所作主立処皆真

 随所に主と作れば 立所皆真なり


 (中略)


 自分のおかれた場所で、隙の無いように精一杯やるなら、

 どこにあっても真実のいのちにめぐりあえる―というほどの意味です。


 (中略)


 日本水産の専務を辞めて共和油脂社長に転じた村上麒一氏の座右の銘は

 中国・明末の学者陸湘客(りくしょうかく)のいう『六然』だそうです。それは、


 自分にとらわれず脱けきる(自処超然(ちょうぜん))

 人にはいつも和やかに(処人藹然(あいぜん))

 事あれば活気に満ち(有事斬然(ざんぜん))

 無事なれば心澄み(無事澄然(ちょうぜん)

 得意の時はあっさりと(得意澹然(たんぜん)

 失意のときも落ち着いて(失意泰然(たいぜん)


 です。

随所作主、良い言葉だな。

六然、安岡正篤先生の本にも出てきたことがあったが、

確かに座右の銘にはとてもよさそうだ。

これも「とらわれない素直な心」と同じことなのだろう。


 最近、次に掲げる荻生徂徠の「徂徠訓」を愛誦する人が多いのはそのためでしょうか。

 

 一、人の長所を始めより知らんと求むべからず。

    人を用いて初めて長所のあらわるるものなり。

 二、人はその長所のみ取らば即ち可なり。短所を知るを要せず。

 三、己が好みに合う者のみを用いる勿れ。

 四、小過を咎むる必要なし。ただ事を大切になさば可なり。

 五、用うる上は、その事を十分に委ぬべし。

 六、上にある者、下の者と才知を争うべからず。

 七、人材は必ず一癖あるものなり。器材なるが故なり。癖を捨てるべからず。

 八、かくして、よく用うれば事に適し、時に応ずるほどの人物は必ずこれあり。


これは素晴らしい。グロービスの人的資源管理の初回のテーマが

「リーダーとは斯くあるべきか」というものだが、このまま使えそうだ。


 日々是好日


 (中略)

 吉川英治氏の「晴れた日は晴れを愛し、雨の日は雨を愛す。

 楽しみあるところに楽しみ、楽しみなきところに楽しむ」

 の一言は「日々是好日」に近いといえましょう。


「人生の達人」とはこのような心境に達した人物を言うのだろう。


 楽しみなきところに楽しむ


「自分の置かれている環境」に自分の心まで汚されない。

とても大事なことなのに最近忘れていた。



松原 泰道

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