米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、新型コロナウイルスの感染者は全世界で407万人、死者は28万人を超えました(5月10日時点)。
WHOは、中南米やアフリカでの感染拡大が懸念され、パンデミックは「終息には程遠い」としています。
公衆衛生大学院(SPH)
ジェレミー・シフマン 教授
🇺🇸Jeremy Shiffman
1999年、ミシガン大学で博士号を取得。途上国の保健対策、国際保健ネットワークを研究。アメリカン大学教授を経て、2018年、公衆衛生の分野で全米トップを誇るジョン・ホプキンス大学「ブルームバーグ公衆衛生大学院」に特別教授として迎え入れられた。同大学・高等国際問題研究大学院の教授も兼任する。
ー 米国では感染者が136万人、死者は8万574人となり、共に世界最多です(5月10日時点)。
■ 米国の感染拡大が深刻になった要因の一つは、政策担当者が感染症の専門家の意見を軽視したことだったのではないかと考えます。
今回のコロナ危機に際し、専門家ではない多くの人がメディアに露出し、感染症との闘いについて"ああすべきだ""こうすべきだ"と騒ぎ立てています。
必要なのは、科学的な根拠をもとに本当に何をすべきか提案できる第一人者の声を、全ての人が聞ける機会をつくることです。
ー 教授は一方、専門家も科学的根拠を示すだけではいけないと指摘されています。
■ これまで途上国の医療体制の充実のために、専門医による政策担当者への働き掛けを支援してきました。
多くの専門家は、科学的根拠やデータを示せば十分だとする傾向があります。もし人々が耳を傾けなければ、それはその人たちの責任であると考えてしまうのです。
しかし社会科学の研究が示すのは、証拠やデータは絶対に必要ですが、政策担当者や人々の行動を変えるには不十分であるということです。
人々がどのように現状を捉え、どのような悩みを抱えているのか。その心に寄り添う努力がなければ、根拠やデータも行動変革にはつながりません。
ですから、専門家だけではなく、正確な情報を、人々の心に届く形で伝える役割を担う人たちも重要です。
日本では、専門家の意見を尊重する傾向が強い。それは感染症との闘いでは必要なことです。日本の皆さんには、米国社会の苦しみを経験してほしくないと願います。
ー 教授はジョンズ・ホプキンス大学のウェブ・セミナーで、「危機と怠慢の連鎖」を終わらせる重要性を主張されました。
■ 2003年の重症急性呼吸症候群(SARS)、09年の新型インフルエンザ、そして今回の新型コロナウイルスの世界的流行へと続く、国際社会の対応の経過を観察すると、流行が終わって危機感が薄れ、次の危機への準備を怠り、また危機を迎える「連鎖」が見られます。危機が終息した時こそ、「次の危機」の準備をすべきです。
SARSを経験した台湾や香港は、その危機を捉え、今回の新型コロナウイルス対策の準備ができていました。15年に中東呼吸器症候群(MERS)を経験した韓国もそうです。
米国とは初動の対応が違いました。東アジアの多くの国々や地域は、他より、政府も社会も、新型コロナウイルスにうまく対応できているように見えます。
この「危機と怠慢の連鎖」に終止符を打つには、国内の国民意識と制度改革のみならず、多国間の協調と、国際的な保健機関の強化が必要になります。
情報の透明性や科学的根拠に基づいた対策の検証は不可欠ですが、特定の国や団体、または人物を「スケープゴート(いけにえ)」として批判するだけで、協調体制を後退させては逆効果です。
ー 今後、途上国における新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されています。
■先進国であれ途上国であれ、全ての人の生命は平等に価値があります。「ソーシャルディスタンス(社会的距離)」の政策は必要不可欠ですが、人によって影響が違う。
米国は貧富の差が大きく、多くの人が経済的な損失を被って大変なことになっていますが、耐えられる人もいます。途上国では、新型コロナウイルスの感染拡大で深刻な貧困に直面し、感染症よりも飢餓で亡くなる可能性が高まっています。
今回のコロナ危機で陰に隠れていますが、世界では今この瞬間も、マラリアやエイズで亡くなる人が大勢います。麻疹(はしか)のワクチンが接種できなくて助からない子供たち、医療体制が脆弱なため亡くなってしまう妊産婦がたくさんいるのです。
コロナ危機の影響で、こうした途上国の人々の命を救う、国際医療体制の能力が低下していることを忘れないでほしい。
だからこそ、自分たちの命を守るためにも、コロナ危機の一日も早い終息のために、国際社会は協力しなければなりません。
WHOへの支援も含め、日本にはその主導的な役割を担ってもらいたい。今、自分自身を、大切な家族と友人を、新型コロナウイルス感染症から守る闘いは、救えるはずの世界中の人々の命をも救うことにつながると信じてほしいのです。
(『聖教新聞』5月6日付)
🔻♫「Too Much Information」('93)
🇬🇧Duran Duran
Simon Le Bon(vo)
John Taylor(b)
Nick Rhodes(k)
Warren Cuccurullo(g)
Steve Ferrone(dr)
Destroyed by MTV, I hate to bite the hand that feeds me, So much Information
(MTVにだめにされた、だからといって恩を仇で返すのは嫌だけど 情報が多過ぎる)
The pressure's on the screen to sell you things that you don't need, It's too much Information for me
(必要のないものを売りつけようと 画面に圧力がかかる 僕には情報過多なんだ)
It's pumpin' down the cable like never so before, A cola manufacturer is sponsoring the war
(それはケーブルを伝って それまでにも増して詰め込まれる コーラ・メーカーが戦争のスポンサーなのさ)
Here comes the news with love from me to you
(ほら、僕から君への 愛に満ちたニュースを届けるよ)
Just put us on the cover, We'd be smilin' anyway, This video was made with love you
(僕たちを表紙に載せなよ とりあえずニッコリするからさ このビデオは君への愛を込めて作ったんだ)
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