私自身は高校野球にまったく興味がなく、毎年の春夏甲子園もほぼ見ることはない。
地元三重県の代表の試合にたまたま気付けば、ながら観戦ぐらいはするかな? ってぐらい。
見ればおもしろいのかもしれないが、まあしょせんはアマチュアだし、それならプロを見た方がいいっていう。
だけど嫁はかなり熱心なファンで、自宅仕事のかたわらに各地区の予選からテレビ&ネット中継でずっと見ている。
嫁にいわせると「高校野球は真剣にやってるけど、プロはそうじゃないから」ってことらしい。
その嫁がこの夏の大会ではずっと慶應高校のアンチで、きっかけは神奈川大会の決勝の横浜高校戦。
「ああ、あの二塁ベースを踏んだか踏まなかったかっていう誤審があったから?」というと「あれだけじゃなくって、他にも慶應有利のおかしな判定がいくつもあったのよ! 横浜かわいそう」なんだとか。
私自身は、いわゆる誤審の場面の映像をネットニュースで見ただけなので、他についてはなんともいえない。
だけど嫁は「きっと関係者の偉い人とかマスコミも慶應大学出身者が多くて、贔屓してるんだわ!」なんて陰謀論みたいなことを言っている。
甲子園でも「慶應だけ応援が多いのよ!」「ひどくない?」って、それ選手の問題じゃなくない?
ともかく毛嫌いする嫁の様子はおもしろいので、内心で「慶應勝て、勝て」と願っていたりもする。
日焼け止めを塗ってる選手がいたり丸刈りじゃなかったりっていうのは、嫁自身はそんなに言わないのだが、でもやっぱりそういう従来の高校球児らしくないところが嫌なんだろうか。
あーもしかしたら嫁、いわゆるアイドルタレントを見るのと同じような基準で、高校野球を見ているのかも。
「実力はまだまだなのに清原の息子ばっかり運営から推されてズルい!」みたいな?
甲子園大会が始まってからもずっと「慶應負けろ」ばかり言っていて(まあ嫁としては、甲子園に興味を示さない私にもわかる話題として言っているだけで、他に贔屓があるのかもしれないが)、準々決勝の慶應の試合が仕事の都合で見られないとなった時には「負けるところが見られなくて残念だ」って、もうそれファンじゃん?
優勝したら嫁はどんなんなるんだろ。
逆にちょっと楽しみだったりもする。