NHK『まやまやぽん!』への批判のなかで「ぽん」のフレーズを取り上げて「“ぽん”とはヘブライ語で云々」などと何やら呪いの意味がこめられているという批判が盛り上がっているのを見かけた。

 

 いやいやいや、「ぽん」はかつてビートたけしが自らの番組タイトル『笑ってポン!』のネーミングセンスが酷いと散々ネタにして以来、『われめDEポン』などに引き継がれてきたメディア等で使われがちな伝統的おもしろフレーズだろ。

(今となってはやや安易なふうにも個人的には感じるが)

 

 別にそうやっていろいろ考察するのは構わないし、それで何かの真実が明らかになることもある。

「ヘブライ語で呪いの意志を込めた」というのも100%間違いとは言い切れないのだから、別にいいんだけどさ。

 

 だけどそれをあまり真剣にやっちゃうと、逆に批判そのものが胡散臭くなっちゃう。

 

 なんか「ラッスンゴレライ」への無理くり考察を思い出した。

 

 そういやあ都市伝説界隈でいわれる「君が代やソーラン節はヘブライ語起源」なんて言説も、ヘブライ語ネイティブに言わせるとかなり無理のある解釈だっていうのをちょっと前に見かけたなあ。

 

 陰謀論や都市伝説系の言説はむしろ好きな部類なのだが、あまり突飛なことを言い過ぎると逆に批判を受けかねないから、考察するならするで思い付きだけじゃなく、ちゃんとやったほうがいいとは思いますね。