ネットを見てたら「みなし陽性」なる言葉があって、でもやってることはデルタの時と別に変ってないんじゃないの?
ウチも去年、長女がコロナ感染となった時、保健所と電話連絡しただけで家族みんな検査も受けず濃厚接触者として家にこもって自粛していたわけだし。
今回はそれで発熱なりの症状が出た時に、検査なく「コロナ陽性」と判じるというのが新しいところではあるのか。
実感としては発症しようがしまいが自宅待機することには違いないのだから特別に変わったような気はしない。
特に今回のオミクロンなんて基礎疾患のある高齢者以外、重症化なんてまずしないわけだし。
まあでも現場が「本当にヤバい感染症」と考えていたならデルタのころから全員検査を必須としたり、濃厚接触者も全員完全隔離するための方策を政府も取っていたハズで、結局政府も医療現場も口では新型コロナの危険性を訴えながら本音のところでは「まあこの程度の対応でなんとかなるっしょ」ぐらいの感覚なのだろう。
で、一般の人々を家にこもらせておけば、感染拡大のスピードもいくらか抑えられる、みたいな。
しかし、こうしたことをわざわざ改めて報じた共同通信の意図はどこにあるのだろうか。
一般の人々のムダな恐怖心を抑えるために「今の感染者発表数がデタラメですよ」ということで言っているならそれは納得できる。
政府の無策を批判するためというのであれば、それもまあマスコミの役割だろう。
ただ共同通信の意図がどうであれ、他のメディアが「みなし陽性」の言葉を使う時には「コロナ感染してもまともな医療は受けられないぞ」「市中には発症している以外にも山ほど感染者がいるのだぞ」と脅しにかかっているようにも感じられるんだよなあ。
コロナの恐怖を必要以上に煽ったところで将来的にはメディアにとっても決して得にはならないだろうに、そういう長期的な視野を持つことなく、目の前の紙面や放送枠がただ刺激的になればいいということしか考えていない。
タブロイド紙や週刊誌レベルならそれでもいいよ。
だけど大手メディアがそれでいいのかね。
彼らはそれでいいんだろうな。バカだから。