コロナ終息まで2~3年 対策分科会の尾身氏
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021030501039&g=soc
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は5日の参院予算委員会で、新型コロナ終息の時期を問われ、季節性インフルエンザと同等の病気と認識されるまで「2~3年」かかるとの見通しを示した。日本維新の会の浅田均氏への答弁。
尾身氏は、今後ワクチン接種が進めば発症や重症化が予防できると分析。今年12月ごろまでに全国民の6~7割の接種が一巡したとしても、依然としてクラスター(感染者集団)や重症化は起こり得ると説明した。
その上で、尾身氏は「さらにもう1年、あるいはさらにもう1年たつと、季節性インフルエンザのように不安感、恐怖心がないということが来る。その時が終息みたいな感じになる」との見方を示した。
「新型コロナは無くならない」「季節性インフルと同等」「コロナ終息=人々の不安感の軽減」というのはこれまで当方も何度もここで書いてきたことだが、尾身会長が同じことを国会でおっしゃったようで、「良く言ってくれた」という気持ちと「なんで今までそれを言わなかったんだ」という批判的な気持ちとが相半ばする実に微妙な気分。
まあ医学者としての立場からすれば、感染症を抑えるということが本義なわけだから、それに沿ったことを言うのも仕方がないし「終息のために何をすればいい」と問われればそりゃあ医者としては「外出制限」などと言うことになるわけで、そこは責められるものではない。
そのうえで「不要な警戒感」を軽減するのは政治家なりマスコミなりということになるわけだが、日本はどちらも非力過ぎた。
政治家のほうは「コロナの恐怖」が世界的トレンドみたいになっている中で、それを「恐れるな」というのはなかなか難しく、それで一人でもお亡くなりになればまたぞろギャーギャーと騒ぎ立てられることになるのだから「世界基準に合わせとけ」となるのも、私としては不満だが理解が及ばないわけではない。
酷いのはマスコミよ。
緊急事態宣言の終了期が迫れば「延長しなきゃ再拡大」と騒ぎ、延長といえば「経済が~!」と喚く。
定見など何もないのに、無駄に影響力だけはあるものだから、それに国民が左右され、その世論に政治家が右往左往させられる。
上掲の記事だって見出しでは、尾身氏の真意であろう「季節性インフルエンザと同様」という部分を除き「終息まで2~3年」という部分だけを強調して、無駄に人心を惑わせようとする。
先日もここで記したように、マスコミが日本を衰退させている。