20日の国会で枝野幸男が2時間43分にわたって内閣不信任案の趣旨説明の演説を行ったというのだが、長時間の演説の意味って何なの?
 正直なところ私にはよく分かっていない。

 近頃は多くの人が「話はなんでも手短に」というが、これについては私は賛同しない。
 長く話さなければ伝わらないことは確かにある。
 要点だけ伝えようとして曲解誤解を招くケースは現実問題として多々あることだ。

 
 だけどさあ、一党の代表がだよ。
 言葉を武器とする政治家が、3時間近くも費やしながら与党側の誰一人として説得できないなんて恥だとは思わないのかねえ。
 そもそも説得するつもりなどなくただただ話題性? 国会運営の邪魔? そのためだけに話したと枝野としてはそういうつもりなんだろうが、それでも長時間の演説で誰の心も動かせないというのは政治家失格だろう。
 3時間もあれば私のようなオヤジでも若い女の子のひとりやふたりは口説けるっつーの。


 加えて言えば、この前日には「3時間演説する」と宣言していたと何かで見かけたが、それでいて実際には2時間43分に留まったという中途半端さも情けない。

 どうせやるなら3時間じゃなくその10倍の30時間ぐらいやってみろって。
 そうすれば内容はともかく熱意というか執念のようなものを受け止める国民もきっといるだろうに。