例の加計学園に関する文書。
 前川喜平前事務次官は「担当部局からのレク資料」と記者会見で語っていたが、そんな事務次官が、部下からのレクで政府の意向を知らされるなんてことがあるかい?

 省庁の内部事情は知らねども、そんな内閣が圧力をかけてまで絶対に実行に移したいという重大方針であれば、まず事務次官との打ち合わせがあってしかるべきだと思うのだがどうなんだろう。

 でも前川は「直接の圧力はあったのか」という肝心の質問に対してはノーコメントなんだよなあ。

 だから今の時点では、仮にあの文書がホンモノだったとしても、単に担当部局と内閣府の間のまっとうな手続きの中での交渉を記しただけのようにしか思えない。



 ところで、TBSの昼間はなんだっけ。
 ホンジャマカ恵が司会の番組。

 あれを見てたらどうも「国家戦略特区」で進められているのが加計学園だけと思ってるらしいヤツがいたなあ。
 名前は確認してないけどオバちゃんのコメンテーター。
 今治以外でもいろいろあるのも知らずによくコメントするもんだ。

 テレビ側もそんなヤツにしゃべらせるなよ。


 そもそも国家戦略特区は「TPPの受け皿」、つまりアメリカ企業がやりたい放題させろと言ってきたときに、いきなり全国的に規制緩和となると日本社会全体への影響が計り知れないため、まず限定的に地域を絞ってやらせるためのものだと言われていたものだ。

 「規制緩和自体は望ましいことではあるが、アメリカのいいなりになってそれをやるのはどうか」との批判を何度か見かけたような記憶がある。

 まあそれに乗じて、お友だちである加計学園の長年の望みをかなえてやろうというのもあったのかなあ。
 でもそれはあくまでももともとの政策に乗じたものであって、本筋をゆがめたわけではない。


 つーか総理の長年の知人なんだから、多少は旨みを味合わせてくれよ、と私ならそう思うし、大抵の人はそうなんじゃないかなあ。
 だから例え総理直々に旗振りして加計学園認可に動いたのだとしても、「うまいことやったなあ」とうらやましくは思うものの、批判する気にはならないというのが私の偽らざる気持ちだ。