ボクシングの村田諒太、しょっぱい王者になりそうだなと思いながら見ていたらまさかの判定負け。
 試合内容を不満に感じていた私としても、あれで負けとなると話は違ってくる。
 ボクシングは格闘技でありフィギュアスケートのような芸術競技じゃない。
 文字通り命を懸けているのだから、手数よりも有効打優先でなきゃ選手はやってらんねえだろ。
 有効打の有無は観客に分かりづらいとかそんなの関係ない。
 ジャッジも有効打の見極めに命を懸けてもらわないと。

 と、後から文句を言っても結果は変わらないわけで、その点においてはギャンブルも同じ。
 予想でいくら能書きを垂れたところで、最後に的中して払い戻しを受けなきゃどうしようもない。

 函館記念決勝、注目は近畿勢の並びであったが、なるほどねえ。
 大竹‐脇本‐松岡‐村上かあ。
 二段駆けというよりは、世界選優先スケジュールの脇本に「稼いでください」というフォーメーションだろう。
 村上4番手の意味は、ラインを固めつつ他の動きを牽制する役を買って出たものだと見る。

 ただそれが簡単に決まるかといえばどうだろうか。
 大竹の先行も脇本の番手発進もよほどタイミング良くないことには、快速・新田の餌食となりかねない。

 展開は、まず近畿ラインが残り2周ぐらいから先行態勢に入り、浅井と単騎の小原がこれに続く。
 そのとき新田はどうするか。

 近畿の後ろを浅井らと取り合うというのは、2日目インに詰まったことからもそれはなさそう。
 あっさり8番手に引いてからの捲りが新田の平常営業ではあるが、今開催は地元地区ということもあってか早めはやめの仕掛けを見せていて、二段駆けみえみえの近畿勢が相手ならSからの突っ張りもあるんじゃないか。

 しかしそれでも大竹は逃げてなんぼの役割であり、この際、反則失格も恐れずの早駆けに出よう。
 大竹が出切ってしまえば脇本も調子は悪くない。村上の援護も期待できる。
 たとえ大竹が出切れなくとも最初に新田に脚を使わせれば、自力で捲っちゃうんじゃないか。

 平凡でも脇本から行くことにしよう。
 むしろ心配すべきは番手戦不慣れな松岡のほうか。

 松岡が離れたときにはその後ろで仕事している村上よりは、混戦に強い浅井や守澤を狙ってみたい。
 特に守澤は、他からのマークが新田に行くぶん盲点となり脚を溜められそうだし、小田原だっけ? どっかの記念で新田の捲りに乗じて優勝したこともあり新田と相性が良いというかリズムの合うところがあるんじゃないかなあ。

 単騎小原も気にはなるが、さすがに決勝じゃあ力不足かな。

競輪 函館記念決勝予想
3連単
脇本→松岡、浅井、守澤→松岡、浅井、守澤

 村上が勝ちに来たらごめんなさいってことで。