宮崎あおいがテレビCMで歌う御詠歌みたいなのが前から気になっていて、検索したところ、中島みゆきの作品だったんだな。
さすがだなあ。

歌詞の内容から、反安保法案の表明だ、なんて声もあるらしいが、それはちょっと穿ち過ぎだろう。

曲名も「誰も正しくない」なんだし。

そんなことよりも、改めて感じるのが、歌の持つ力だ。

祈祷のような、あるいは念仏にも似たこの歌に込められた一種の祈りのようなもの。

これこそが歌、もしくは唄うという行為本来の価値なんじゃないかな。

祈りを歌に込めるということに比べれば、例えばサザンの歌が政権批判などと言われたことがあったけど、あれだって全然重みが感じられない。