子供の頃から「選挙で誰に投票するかはたとえ家族の間でも口外するものじゃない」と言われて育ってきて、なぜそうなのかは改めて考えてみてもはっきりとは分からないのだけれども、とにかくそういうふうに習い性になっているので、今回総選挙の前にも嫁とは「誰が良い悪い」という話はしても具体的にどこに票を入れるかということまでは話していなかった。
 
 嫁のほうも同様にそう言われて育ったそうで、そのこと自体に違和感はない。
 
 だけど今日、開票速報のテレビを見ているさなか、ふとしたことでお互い、比例区では『次世代の党』に投票していたことがわかってしまった。
(それでも小選挙区はいまだ誰に投票したかは知らない)
 示し合わせたわけでもないのに、なんだか気恥ずかしいやら、意見が合って嬉しいやら。
 
 嫁は2ちゃんなど一切見ない、政治思想的にはフラットな人なんだが(共産党と公明党は「宗教的なものはダメ」と端から嫌いらしいが、それも日本国民の一般的な感覚だろう)、選挙公報などを読み込んだ結果として、『次世代』以外に投票したい党がなかったということのようだ。

 ウチの嫁のような人も『次世代』的な方向性を良しと考えるということは、なかなか良い傾向のように思う。
 日本の政治状況が本当にマトモなものになるまで、あと10年、娘たちが成人する頃にはいくらか良い社会になっているんじゃないかなあ、とちょっぴり心強く思った次第。