ノーベル平和賞、マララねえ…。

 何だろう、この胸に去来する違和感。
 そんなの私だけなのかなあ。

 
 「日本国憲法第9条にノーベル平和賞を」ってのは端からあり得ないバカバカしい話なんだけども、これも村上春樹みたいに「また候補になったけど落選した」とかってことになるんだろうか。
 それって、かえって憲法の価値を貶めているような気もするのだが。
 
 実はこの発想自体は結構面白いと肯定的なんだけどね。
 
 戦争放棄の9条がノーベル平和賞となって、それに世界が追随するという夢想は、もし実現するような可能性が僅かでもあるのなら、そりゃあ麗しいことだとは思うけれども、残念ながら人類の歴史を見ればそんなことあり得ないことは明白なんだなあ。
 
 いや、歴史なんて振り返らずとも、現実の自分たちの生活を見ても、武力こそは伴わないとはいえ実質は富の分捕り合いという戦争を個人レベルで繰り返すことが、すなわち生きるということなんだから、本質的な部分で、誰もが戦争とは縁が切れることは無い。
 
 
 
 で、今回受賞のマララなんだけど、うーん…。
 そんなに立派かい?
 
 幸福だったのか不幸だったのかは分からないけど、いろんな縁が重なっていまの彼女があるわけで、そのこと自体を奇跡と見ることもできるし、それを以て表彰に値するということなのかもしれない。
 
 そのことからの講演活動でもニュース映像など見る限りではたしかにしっかりとした話をしているようだけど、なんかねえ…。
 
 立派なことを言う17歳ってことなら、日本のそこらへんの高校にもたくさんいるだろうという気持ちが捨て切れない。
 
 
 あと女性に対して言っちゃあいけないことなんだろうけど、顔がねえ…。
 アラブ系の容貌に対する感覚というのは分からないんだけど、なんか直感としてね。うさんくさいニオイがするんだなあ。
 
 極めて個人的な感覚だし、まるっきり見当違いなのかもしれないけれども、とりあえず今段階の私の感想としては、手放しで賛美しちゃいけないような予感がするんだなあ。