よく、「○○にもできたんだから、君にもできるはずだ」みたいな励まし方をする上司がいますよね。
その○○に入るのは、「君」の同僚や先輩や後輩、あるいは話している上司本人だったりします。
でも、その論理はおかしくないですか?
誰かにできたことが他の誰かにもできるなんて、何故言えるのでしょうか。
人間誰でも得意不得意があります。
苦手なことでこういう論理を振りかざされると、かえってやる気が削がれたりもするでしょう。
ライバルとの比較が、闘争心に火をつけることもあれば、気力減退につながることもあるのでは?
もし、無理な相手と比較された挙句、「君はダメだ」と言うような上司だったら、心の中でこう言い返してみてください。(心の中だけでなく、本当に言葉に出して言い返すのは、ご自身の責任においてしてくださいね)
「ウサインボルトができたんだから、100m10秒以内で走れるよね?」
「ダビンチができたんだから、モナリザみたいな絵が描けるよね?」
「モーツァルトができたんだから、フィガロの結婚みたいなオペラが作曲できるよね?」
「紫式部ができたんだから、源氏物語みたいな小説が書けるよね?」
はい、できません!
現在、ブラック企業が問題視されてますが、企業そのものに問題はなくても、無理をさせる上司がいると精神的に追い詰められる人は出てくると思います。
「○○にできたんだから」という論理をふりかざす上司には気をつけてください。
そして、その上司本人の話だったら思い出の中で美化されているものと思って、割り引いて聞いてください。
そして、「生きるために仕事をしているのであって、仕事をするために生きているのではない」ことを忘れないでください。
過労で自殺まで考えてしまうような人が、これ以上出ませんように。
読んでくださった方がいらっしゃるなら。
ありがとうこざいました。