西武ライオンズタイムマシーン(第250回):1979年 山下律夫 | はっきりいってライオンズびいきでした。~西武ライオンズの記憶~

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1979年~2008年までの西武ライオンズを中心にプレイバック!
古き良き、そして青き「ライオンズブルー」の懐かしの選手や、思い出の名場面などを私が所有している当時の野球カードや記事などを紹介しながら振り返っていきます!

(1979年西武ファンブックより)
サイド・ハンドからのキレのいいボールには捨てがたい味がある。
スタートをうまく切れば2ケタの勝ち星を上げられる実力の持ち主。
監督も特徴を生かし先発組で使うといっている。
ひょうひょうと投げるスタイルは、くろうと好みの投手といえよう。

 

【1979年の山下律夫】
西武在籍:1年目(35歳)、※クラウンライターから残留、背番号17
成績:31試合 1勝5敗 1セーブ 防御率4.78

 

1966年第二次ドラフト1位指名で大洋に入団。

1969年には15勝をあげた。
1977年交換トレードでクラウンライターに移籍。
移籍1年目に12勝、1978年も6勝をあげた。

西武に変わった1979年は、ベテランの経験を買われ開幕から一軍入り。
先発、救援の両方で起用された。
0勝3敗の成績で迎えた8月16日対阪急戦で、8回途中まで投げ1失点に抑え、ようやく初勝利をあげた。
しかし、そのまま波に乗ることはできず、8月23日対近鉄戦で先発もいきなり4失点し初回でKOされ、9月2日対阪急戦ダブルヘッダー第2試合に先発した際も福本に先頭打者本塁打を打たれるとその後も一死も取れないまま自責点4で降板。
先発で2試合続けて炎上した。
その直後の9月5日の対南海戦では、1点リードの8回途中から救援しリードを守り切り初セーブをあげた。

 

【1979年名場面】

1979年8月16日(木) ○西武7-1阪急●

山下今季初勝利!立花4号、5号本塁打の活躍で首位・阪急を3タテ
8月14日の試合は6-2、8月15日の試合は5-2、そしてこの日の試合も7-1と連日投打で圧倒し、後期首位を走る阪急に3連勝。

山下は、8回途中1失点の粘りの投球で今季初勝利。

立花は、この試合2本塁打に4打点と山下を援護した。

試合後握手を交わす山下(左)と立花(右)。

(西武球場)

 

【1979年当時の記事写真とコメント】

先発組みでローテーション入りを

サイドスローからの揺さぶり投法は見事。
「リリーフだと持ち味を殺してしまうので、先発で使いたい」という監督の期待に応えるには2ケタ勝利を目指したい。
昨年の6勝はあまりにも少なすぎた。
ひょうひょうとした表情で打者を打ち取る姿が好きだというファンも多い