まり子でございまする~![]()
さて、簡単に感想をご報告しなくっちゃ(2)ということで、
東京満会10の二日目について、ちょいと書きますね。
二日目は、新作能「オセロ」day。
そりゃあ、過去数えきれないくらい数多の名人たちが演じてきた「安宅」に比ぶれば、
「オセロ」は史上4回目、満員御礼と言えないのもしょうがないカモ状態ですか…。
ある意味、落ち着いた雰囲気でゆったりと観られるなぁ、と思っちゃったまり子。
新作能に対してちょい抵抗のある方もおりましょうが、
辰巳満次郎
様の手がけた新作能は、実はかなり傑作なのですぞ。
さて、二日目も辰巳満次郎
様のご挨拶から始まるか、と思いきや、
辰巳満次郎
様ご自身の一調「松虫」から始まりました。
能楽堂に響き渡るのはただ、小鼓の音と満次郎
様の豊かな声(謡)のみ。
ああ~、なんと贅沢な時間よ!
一調づくしの会ってのがあってもイイナ~、なんて考えるまり子。
でも、アっと言う間に終わっちゃうんだもん。
もっと聴きたい、聴きたい、聴きたいじゃあアリマセンカ…![]()
続いてここでご挨拶。
再び、能楽堂に満次郎
様の声が響き渡ります。(トークだけどね)
次の演目の「能楽姿態放題」についてのご紹介もあり、期待マシマシ!
そして、いよいよの「能楽姿態放題」
まり子の予想では、それぞれの神に扮した8名が全員登場の後、
一人、いや一柱ずつ舞うのかなぁ(宴会みたい?)と思ってましたが、
違いましたっ!
8人、いや8柱の神々が順番に登場してぐるっと行進?するのですっ!
橋掛リはまるでランウェイ!?
ところで、今回も特別に、特別に、
辰巳満次郎
様から「能楽姿態放題」の舞台写真をお借りいたしました。
コレだけはビジュアルがないとわかんない~。
見て見て~!(撮影は新宮夕海さん、写真転載禁!)
こんな風に、龍神を先頭に、女神、男神、月神、荒神、山神、鬼神、光神が登場して
ぐるぐる(といっても一周半か?)橋掛リから舞台をめぐります。
まるでファッションショー…![]()
![]()
![]()
龍神は竹生島の龍神か?
女神はやはり竹生島の女神か?
男神は養老の神か?
月神は羽衣の天女か?
荒神は嵐山の蔵王権現?
山神は山姥?
鬼神は野守の鬼か?
光神は銀髪の融?
ひとりひとりを目で追いながら、まり子、なんかニヤついてるのに気付きました~![]()
すると、突然、マンジロウ弁慶が猛ダッシュでご登場!
なんとまあ、人間の分際で神々に大音声で命令だぁ~っ。
(てか、この日辰巳満次郎
様は「能物語」以外出ずっぱり?
)
すると、神々は一柱づつ自己紹介(謡)するのでしたぁ~![]()
再び、まり子、ニヤついております。![]()
イヤハヤなんとも、こんなびっくりぽんの演目をひねり出すなんて、
辰巳満次郎
様しか、おられませんよ~![]()
こんなん、二度と観られません。
ああ~、なんと贅沢な時間よ!
さて、休憩を挟んだ後に、能物語「オセロ」です。
篠井英介氏の朗読と須田隆久氏によるフラメンコギターの伴奏![]()
フラメンコギターの音色が、スペインではなくキプロス島のイメージを掻き立てます。
篠井氏はモチロン女性の装束。ちょいデズデモーナ風であります。
そして、篠井氏の朗読がまた素晴らしゅうございました。
声色もさることながら間の取り方が絶妙で、
能「オセロ」の世界が、ひたひたと満ちてくる感じです。
さて新作能「オセロ」は、シェークスピアの「オセロ」の後日譚という形式となっています。
嫉妬に狂って激情のままに愛する妻デズデモーナを殺したオセロ。
実はすべてがイアーゴの罠であったことを知り、己の罪に絶望して自害したオセロ。
こんなオセロが地獄に堕ちない訳がない!
キプロス島を訪れた吟遊詩人(ワキ森常好師)の前に花守(オセロの亡霊)が現れ、
一年に一夜のみ咲く白い花(デズデモーナ化身)に花守が近付けば、花は枯れてしまう。
白い芳しい美しい花を搔き抱きたいのに…。
「花は未だ我を許さじ」と嘆くオセロ…、ってちょっと待ったぁ~。
「そりゃテメェが毒吐いてっからぁ~
」←まり子の心の叫び、茨城弁でどうぞ。
つまり、罪のない妻を殺したオレは許されないのだぁ~、と思っているから。
もし自分がデズデモーナだったら決して許すことはない、と思っているから。
ムーア人であったオセロの心の奥の僻み・劣等感が、地獄ではムキ出しなのです。
しかし、デズデモーナは愛しいオセロが可哀想だと思っても、怨んではおりません。
オセロゆえに成仏できないだけ。
デズデモーナ(和久荘太郎師)は白地の花柄唐織が美しく、
白い薄物の被衣がウェディングベールのよう。
「ぬばたま」と銘された面が本当に美しく、本当に絶世の美女であります。
和久師はなんか不思議な色気があるんだな~。
デスデモーナがどれだけ説得しても、自分で自分を真黒な地獄に閉じ込めているオセロには届きません。(てか、聴く耳もたないオセロ)
シェークスピアもびっくりの残酷な展開…。
今回、イアーゴは善竹富太郎師でした。
ご本人のお人柄のせいもあるかもしてませんが、なんか憎めないイアーゴでした。
例えば、野村萬斎師のイアーゴはシニカルで毒があり、確信犯でありましたが、
富太郎師のイアーゴはちょっと意地悪しただけだよ~ん、な感じでなんかカワイイ。
ちょっとジャイアンみたい?
悲劇の元凶を作った意識がない、ある意味逆に怖い、イジメっこのイアーゴでした。
四度目になる新作能「オセロ」
回を重ねる毎に進化しており、今回が一番素晴らしかったです。
見逃した方々は次回に、いやいや「オセロ」の本をご購入いただいて、
その目でしか、と確認していただきとう存じます。
さて、お名残り惜しゅうはございまするけれど、キリがないので、
ここいらで、簡単な感想とご報告(2)を終わりにいたしとうございます。
新作能「オセロ」の本(DVD付)は、来年出ます!!!
「能の本」好評絶賛発売中でゴザイマス!!!
![]() | 能の本 1,620円 Amazon |
![]() | 能の本2 1,728円 Amazon |







を応援しましょう~!
