なんか凄いですね。計2.5ページ、ヴェルディ特集てな感じ
です。
・ノノさんのフッキ加入後の東京V展望
・磐田戦マッチレポート
・フッキ移籍の内幕
・東京書簡(海江田さんフッキについてあれこれ)
まぁほとんどがフッキについてなんですが、今年に入って
何度か目のヴェルディ特集。う~ん、開幕から勝ち星なしで
もこれだけ大きく扱ってくれるってのは、やっぱりなんのかん
のでウチは注目されるクラブなんですね。
それが観客動員に繋がらないのが悲しいところなんですが、
まぁアンチのイメージ戦略にやられている部分が一番キツ
イとこなんで、それを払拭するには相当いいサッカーして
また復権するというのが一番なのでしょう。
話が脱線しましたが、フッキについてはそろそろ打ち止め
感のある内容なんで、ここで一気にのっけたというところ
なのでしょうかね。移籍の経緯の総まとめと、両チーム間
の思惑の面が書かれています。
紙面から伝わってくるのは、川崎側としてはやはりフッキ
に対してまだ未練があるなという感じ。そりゃそうでしょうね。
川崎側としてはジュニーニョの後釜に考えてレンタル移籍で
大事に育てたという気持ちがあったのでしょうし。
でもこの辺の感覚は、なんかサカつくっぽい感じもします。
結局一度レンタルに出した選手は、人間ですから行った
チームにも愛情や恩義を感じるでしょう。
ウチらも仙台で活躍した富澤がちゃんと帰ってきてくれる
のかヤキモキしましたしね。だから育てるつもりで出した
選手がすんなり帰って来て戦力になるなんてのはそう
簡単なことではないということを、僕らも肝に銘じておく
必要がありそうです。
だから川崎側の「出来レースだったとは思いたくない」
というのは若干ナイーブな感じが見てとれてしまいます。
それから海江田さんのコラム。
フッキが川崎に復帰する前から、今に至るまでを海江田
さんの気持ちも交えつつ綴られている。
中でも印象的だったのは、
「率直に言ってチームの未来のためにはもう少し苦労
してもよかったと感じる」という部分。
僕もそうだし、同じ思いを抱いている人はたくさんいたの
ではないかなと思う。今チームは勝利がない状況だけど、
悲観的な材料よりもむしろポジティブな話題のほうが多い
という若干整理しづらい感覚。結局それぞれが持つ元々の
サッカー感によって、期待論か悲観論かにわかれている
ような気がする。
しかしどちらかに寄っているだけで、ほとんどの人が
「内容は良く、やっているサッカーに期待は持てるが、
このまま結果がでないようではマズイことになる。
得点力さえ解消できれば…」
という気持ちだろう。海江田さんも先ほどの言葉に加え、
「だがシーズン序盤で致命的なビハインドを背負い、
至上命令であるJ1残留が危うくなるようだとそれどころ
ではない」と綴っている。
とにかくチームに求めたいのは、フッキ依存の戦術という
のはやめてもらいたいということ。もっとも、それは多分
杞憂に終わるだろうとも思っている。
ただディフェンスのバランスを考えただけの3-5-2
時代は攻撃面は相当フッキなどの個人技をあてにした
戦術だったが、終盤戦完成させた4-5-1はどの選手
も攻守に担う役割が多く、分断作業になりづらい。
ただ守備を安定させてフッキ頼みにするのなら、あえて
とるはずのないシステムである。しっかり今やっている
サッカーにフッキが上手く噛み合ってくれることを信じて
いる。
まぁ今よりは少々フッキが持ちすぎるために連動的な
攻撃が少なくなるだろうとは思うが、正直今はパスに意識
が集中しすぎている感があるので、それくらいがむしろ
結果を出すためには丁度いいのかもしれない。
海江田さんも言っているように、
「所詮はJ2の得点王。自分の分をわきまえない跳ね返り
者」と言っている輩にフッキの実力を見せてやりたい。
フッキが気持ちよくプレーするっていうのは、自分で個人
突破して自分で好きなだけシュートを撃てるというような、
そんな短絡的な話じゃない。それならよりディフェンスを
固めてフッキ一人に攻撃させた札幌のほうをフッキは
気に入るはず。
だいたいフッキがそんなサッカーを望んでいないことは、
少なくともヴェルサポだけは知っている。自分でいける
ところで船越やディエゴにパスしたり、外国人3選手の
ワンタッチパスワークから広山が決めたゴールのような
攻撃をしたいはず。
フッキがエゴの塊と思うなら、そう思わせておけばいい。
そんなチームにこそ痛い目をみせてやりたい。
最後に、海江田さんのコラムの締め括りを。
とにかく世界中がフッキの敵に回っても、東京Vの人間
だけは絶対に味方だ。昨年の一年間、それだけのことを
彼はしてくれた。温かく迎え入れ、「おまえはすごいぞ。
最高だ」とピッチに送り出してあげたい。