引き続き成瀬台の庭工事報告です。


植栽においてマストな条件として「高植え」をさせてもらいました。もちろんマウンドのような状態で納めるでもいいのですが、お施主様よりDryStoneWallingのご要望もあり、、土留めとして少々石積みをしました。



さてDryStoneはいいのだが、何の石を使おうか??
木は枝垂れ桜🌸、、。どう贔屓目に見ても「和」。英国石??、、、いや国産にしよう。何にする??のあたり。
お施主様とのご縁が、この町のルーツの方からであったことから、この庭のテーマを「ルーツroots~ご縁」としました。

東京町田→→→江戸。江戸のルーツ→→→岡崎(三河)ということで、かねてよりご縁のある岡崎の石を使うことに。奥岡石、、SNS上ではほぼ事例のない岡崎の普段使いの石。

名石、名木である必要はない、。
普段使いの長く実績のあるもの。
を、巷じゃそう見ない英国式の積み方で積んでみようかなと。
町田は江戸の外縁にあたり様々な文化が交錯する町。そんな中で、「ルーツ、ご縁」にフォーカスした手仕事感のある庭があるのも悪くないなと。
植物が成長する中で昔からあったかのようでいて、しかし新しい風でもある、そんなイメージも面白い。



ということで岡崎市のDryStoneWallingのパイオニアである欧州建材へ。

欧州ラボで積んだ奥岡石のファイヤーピット、背もたれ付きベンチ。目指すはこの感じに真庭感がプラスされた雰囲気。

枝垂れ桜の土留めとして、弱過ぎず強すぎずの高さ。
レイズドベッドとしてベンチ的要素も加えたい。
全体の石材の内容(形及び石目)や真庭的好みで綺麗過ぎず自然ぽさを優先。
この面は普通使わないだろうという面を表に、周りの石とのライン、どの向きどの角度、、まさにライブ感で組んでいきます。

自然ぽさを優先といっても、「雑」に見えないように。ここのバランス、線引きは感覚でしかない。
何度も合わせては削り、削りの作業。その石の格好いい部分を。

石積みは5日間だったかな?毎日、この奥岡石と向き合う中で、この子達のいい塩梅を模索し、いい感じにまとまりました。

DryStoneなのでモルタルで固めません。石同士の組み合わせ、重心のかける方向、裏込め石との嚙み合わせ、そういったところで壁として機能します。
モルタルで固めないため、通気性通水性が、植栽環境に良いとしています。

建物際にも植栽のゾーンを。そちら側は、よりラフに。同じルールでは積みきれない形状の石は、石組み的なニュアンスだったり、英国式のコーピング(屋根石)なニュアンスだったりと。
下草類がはまればいい感じになるかと。

 モルタルを使わない施工方法なので、「切って貼ればいい」ということでもなく。ある程度、重量なども気にするところ。

庭の仕事が外構工事と異なる点は、生き物を扱っているという点かと思います。外構工事としたら、「植えました」「積みました」「切りました」で終わりです。
しかし庭は、そこから始まります。そこからの時間のサジェスションで明らかに庭がどんどん変わっていきます。そここそが庭の醍醐味ではないかと思います。

ひとまず、ここまでは良い仕事ができたのではないかと感じています。

残工事、下草類の植栽等、楽しみます。