ディープな年の終わりまで、回顧はまだ続く。

11/2 Mirage vol.11 @神田Party Room
この年最後のMirage。予約があまりに少なかったのだけど、なんだかそんなことはどうでもよくて、
なんだかわくわくしてた。ふたをあけてみるといつも以上のお客様で、何の奇跡かと。
夏が長かっただけに、すごく秋が愛おしい気分でプログラムを組んだ。

11/7 Souhail Casper @STB
久しぶりのSTB、アラブ音楽で乗れてうれしかった。
バンマスドラゴン氏の奮闘と、スヘイルのパワー、それから綺羅星のごときカヌーンとナイの音色が、ゴージャスな一日だった。

11/11 ネオ・トルコ@阿佐ヶ谷ヴィオロン
吉久さんに誘ってもらうネオトルコトリオ、回を重ねるごとにその「ネオ」感がとても心地よくなってきた。

11/15 @赤坂「普」
ディープ赤坂を垣間みた夜。アフリカのもとレジスタンスの戦士や、上品で博学なおじさまがたに囲まれて、アブダッラーとツグミちゃんと。

11/20 Amar el Laily @Blue-t
アマルちゃん、ふみこちゃんのベリーダンスと。

11/25 ベリーダンス @1111
ダルブッカの海沼さん仕切りで、ガッツリとしたショウを。うーん、海沼さんのキャリア、細やかな感性とアンテナをびしびしと深く感じた一夜。

11/27 共鳴@スーパーデラックス
今年後半、CDのライナーノート二本と並んで相当頭を悩ませ、時間を割いたのがこのライブのための音作り。先日プレイバックをみて、思っていた程素っ頓狂でないけど、半分まだ演者が夢の中にいるような感じがあった。何度かやりこんでみたい演目。
感慨深かったのは、映像を担当してくれたみのるさんが、私の絵を混ぜてLotusの映像を作ってくれたこと。Lotusは、私を西洋クラシック、理論主義の世界からオリエントの世界に導いてくれた道標になっている。蓮が導いてくれた道をここまで歩いてくれたんだなぁ…
我々のセット以外で演奏したチェロのmorishigeさん、ハープの西山まりえさん、太鼓の濱元さんとのセッションがあり得ない程気持ちよくて悶絶。ああ、またやりたい。


ブログを見返すと、2010年9月23日を最後に、ライブの記録がとぎれてる。
この9月というのは、私にとって、新しい大地を感じさせてくれる風が吹きはじめた月だったんだけど、
その後2010年の最後に向けて、この風が呼び水となってできた流れが急速にそのエネルギーを高めていった感がある。


9/29 Bellydance Fumiko and her company @1111
で記憶に残っているのは、「黒い瞳」を弾いた事かな。
あまりにも有名な名曲で弾くのが面映い気持ちがあったこの曲、
この日はいろいろな要素が重なってとても全力でこの曲にむかいあって弾く事が出来、
イイ曲はやはりイイと思った。

10/8 Paridaiza @弦巻茶屋
中央アジアからアラブ世界では楽園の象徴が込められる「庭」の、その象徴を強く感じる庭を有した鶴巻茶屋で、自分たちの楽園をみたい…なんて妄想をしてしまって実現したこの企画。
不思議な気持ちのシンクロ感が、お客様も出演者も垣根なく包み込んでいた心地よい夜だった。

10/9 Horus Ensemble Trio @音や金時
通常四人のHorus Ensemble、立岩さんがお休みのトリオで演奏。
ダルブッカがない事でまたちがう方向での表現にチャレンジできるのではないか、という予想が確認でき、2011年1月にもう一回この形でライブする事に。

10/21 Bellydance タカダアキコ and live music @船橋きららホール
あっこちんの踊りと、アコーディオンと太鼓とヴァイオリンで、アラブ、トルコ、ロマの楽曲の生演奏。この無料ライブを重ねている船橋、すげぇな!って所から入って楽しくどきどきわくわく弾けた。
帰りにあっこちんと見に来てくれたゆりこさんと呑んだのが、とても楽しかった。

10/23 アラブ白拍子計画@月の砂漠

10/28 amamania@青い部屋

10/29 Nour Ya Nour @イタリア料理&ギャラリー La Cornice
お料理がすっごくおいしい La Corniceで、ヴァイオリン一人に対してダルブッカパワーヒッターの、アブダッラーと地主大介という、レアな組み合わせでオリエンタル。ベリーダンスはユニット月の砂漠以外では久しぶりにタニシュクと、やっぱり久しぶりにサフィちゃーん!この日の不思議な楽しかった感は、今でもなんだか不思議だ。なんだろ。

10/30 ハロウィーンdeハフラ@サムラート
小康状態が維持できそうとのことで、父が今朝退院。
お正月家で過ごせて、よかったね。

ずいぶんと珍妙な病室の様子をかいつまんで聞いた。

同室のおじーちゃんは、ずいぶんと大手術を行ったあとぼんやりとしていて、どこだかも分からない様子で、しょっちゅう徘徊しては看護婦さんを大慌てさせていたという。
いなくなって大騒ぎになったら、トイレの後自分の病室がわからなくなり、他の病室の他の人のベッドで寝てたとか、
夜中歩き回って看護婦さんに捕まり、ナースステーションに連れて行かれてここはどこか、何故寝ていないといけないのかという説明をこんこんと受ける事はしょっちゅう、そのあと寝るかと思えば、しばらくするとナースコールをならし、トイレを訴え、
今度はしばらくすると痰が詰まって夜中に絶叫しつつ痰の吸引…

というような毎日だったらしい。
暇にまかせてずいぶんと周りを観察していたのね。
そんな大騒動が日常茶飯事でも、
「おじいちゃん、大丈夫?おねがいね?」とやさしく諭し、
看護婦さん達は決しておこらなかったという。

本当は塩分とか、すごく気をつけないといけない生活になるのだけど、
神経質になってもそのストレスがまたよくない、というので、
もう、自然にまかせて、今日はとりあえずおかえりなさい、とクリスマスの乾杯をした。

父も母も、私も言わないけれど、
多分、一緒にいられる時間を惰性で過ごすには、もう残りがそんなにない、と、
皆思っている。