チョコレイト旅団 | マニンゲンメンバーのブログ

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なすすべなき劇団「マニンゲンプロジェクト」のマニンゲンメンバーが綴るブログです

 先日、チョコレイト旅団の「傷つくな、鮮やかに浮遊せよ」という「腑抜けども、悲しみの愛をなんとか」みたいなタイトルの舞台を観てきた訳であります。

 観劇後に葵さんと話して思ったこと。お客さんの感想よりも、役者たちの感想を聞いて思ったこと。それは、この人って身を削って書いてんだろうな・・・ということ。僕の場合、そういう感覚はほぼ、ない。だからかもしれないけれど、自分の舞台で役者がここまで感情移入したり、もしくは感情移入しきれないことに責任を感じて貰ったことってねえな、なんてことを思った。

 僕の舞台って押しつけがましいところがあるでしょ。それはもう反省すべきところで、とある脚本家の方に最近言われたのは、自分の主張、言いたいことに振り回されてブレている、ということ。その通りだと思う。葵さんの脚本にもそういうところって見受けられるように思うけど、根本的にその質が違うと思った。

 それに彼女は登場人物を愛してる。まあそれが良いばかりではないけれど。もっともっと痛めつけて試練を与えなければいけないところで、甘やかしたりってことになるのかもしれないし。でもやはり書く以上は愛するべきなんだと思う。僕は登場人物を愛したことがなくて、身を削って書くからこそ、愛せるのかもしれないとか思ったり。

 あんまり偉そうなことは言えないけれど、素晴らしい舞台だったと思う。いや、素晴らしいは言い過ぎかな。

 と、あえて言う(笑)。

 数々の褒め言葉。それは嬉しいと思う。でもそれはすぐに超えて当然のノルマに姿を変える。それはきっと苦しいとは思うけれども、楽しいだけだったら、それはただの趣味だと思う。

 負けないように頑張ろうと思った。



 さようなら。