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なすすべなき劇団「マニンゲンプロジェクト」のマニンゲンメンバーが綴るブログです

マニンゲンプロジェクトvol.8「記憶の水平線」

遅ればせながら、ご来場頂いた皆様ありがとうございました。

お蔭様でソールドアウトの公演もあるほど、終日多くのお客様に観て頂くことができました。

そして、劇場関係者の方々、当日受付や客席誘導をお手伝い頂いた方々、照明、音響、制作、美術の方々、そして、共演者の皆さん。

本当にありがとうございました。


終演いたしまして、先週の土曜日に改めて盛大な打ち上げも行われたようでこれで、内外ともに終わった・・・という感じでしょうか。

(ようで、、、と言うのは、自分は打ち上げに参加できず…)


他の2人の記事はこちらでござい。


主宰・町田ちゃん無事終演致しました。


麻希ちゃん記憶の水平線 終演しました



今回は2年半前のシアター711の思いもあり、さらにその前からのマニンゲンプロジェクトの思いもあり、小屋入りした時から、何かこう込み上げる思いがあった訳で。


まぁ、その辺の細かいことは2人の記事を参照に(笑)


ちょっと思い出を。


マニンゲンプロジェクトに関わり出して、5年ほど。

出演するようになってからは、6本目の公演。

音響として参加していたはずなのに「お前の名前書いといたから」と脚本を渡されて演じる側にさせられたのがきっかけで、気が付けばこんな所まで来てしまいました。

何かすいません。

当日パンフレットの役者紹介に書かれていた「役者になりたい訳でもないのに無理矢理役者やらせた」

と言うのはギャグでも何でもなく、事実です。

懐かしい話しですよ。


vol.2の「LUCKY LIFE」の時に音響をやっていたんですが、ゲネの時に音響やりながらマジで感動しましたね。

今まで、演劇、芝居、劇団というものに関わることなく人生を歩んできたんで、演劇そのものを観たのが初めてでした。

それだけでなく、映画やドラマなんかも積極的に見ない方だったので、芝居を観る、演技を観る、ということに関して、完全に素人だった訳です。


「何かわからんけど凄い」

アバウトですが、それが感想です。

たぶん、演劇とか映画やドラマをよく見る人なら、凄いポイントがわかるんでしょうね。

あのセリフの何ちゃらが、あそこの演出のどうちゃらが、あの役者の演技がうんたらで、ストーリーの展開が何とかで。

そういうのよく分かんないんで、「何かわからんけど凄い」というのが感想でした。


その「何か分からない凄さ」を追い続けてやって来ての先日の公演。

やっぱりね、マニンゲンプロジェクトって「何か凄いんですよ」


それを、最近はいろんな人が文字や言葉にしてくれています。

もちろん、良い評価だけではないんですが、長い批判めいた文章を書けるという事は、それだけきちんと観て頂けたということの裏返しだと思っています。

そうやって、感想なんかを観ていると、自分が出てる出てない関係なくね、、いや出てるんですけどね、、何かね嬉しい訳で。



例えばね、自分がめっちゃ美味しいと思うラーメン屋が全然流行ってなくて、隣にある至ってフツーのラーメン屋が流行ってたらどうですか?

自分がめっちゃ良いと思うバンドが全然売れてなかったらどうですか?

めっちゃ面白いと思う芸人が全然テレビに出てなかったらどうですかね?

映画でも漫画でもアイドルでも何でも良いんですが。

何かこう、正当な評価をされていない、と言うと偉そうな感じになっちゃいますが、もっと評価されてもいいんじゃない?と思うものが、いまいち評価されてないのが何か嫌なんですよね。


うちの姉は昔からお笑い好きで、ダウンタウンのおっかけをしていたんです。

それこそ、全然売れてない頃、奈良のしょぼいデパートの屋上に営業に来ていたのを見に行ったりしてましたから。

それくらいの頃から「ダウンタウンが面白い」「絶対売れる」「何でみんな面白いと思わないのかわからない」みたいなことを言ってましたね。

その後のダウンタウンは皆さんも知っての通り。



自分のマニンゲンプロジェクトに対する姿勢ってこんな感じだと思うんですよ。

めっちゃ美味しいラーメン屋あったら誰かに勧めたくならないですか?

めっちゃ良いバンドがいたらCD貸したくならないですか?

めっちゃ面白い劇団があったら観てもらいたくならないですかね?

だからね、感覚的に「自分が出るから観に来てよ」と言うよりは「めっちゃ面白い劇団があるから観に行った方がいいよ。自分も出てるんやけど。」みたいなね。


と言う訳で、「何か凄い」マニンゲンプロジェクトを今後もどうぞ宜しくお願い致します。


改めてマニンゲンプロジェクトvol.8「記憶の水平線」

ご来場頂きました皆様、関わって頂いた皆様、共演して頂いた皆様。

ありがとうございました。


岸本宏章