あの頃のオレたちって | マニンゲンメンバーのブログ

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なすすべなき劇団「マニンゲンプロジェクト」のマニンゲンメンバーが綴るブログです

最近劇団のおかげで懐かしい人と再会したり、場合によっては一緒に何かやるみたいなことが多くてとても刺激になることが多い。今回出てくれる大川なんていうのはその象徴みたいな存在で、20代の頃にはバンドでうろうろしたり、飲んだり・・・何かよく分からないけど、根拠もないのに余裕ぶってたなぁ、あの頃って思ったりする今日この頃。

でも若い奴ってそういうもんだよね・・・と思っていたのだが、最近の若い奴ってやっぱり俺らとは当たり前かもしれないけど違うよね。

真面目というか、素直というか、確実なものなんて何もないのに、それを欲しがって不安になったり、もっと頑張らなきゃみたいな、そういう感じに見える。まだ何も始まってすらいないんだから楽にしてりゃ良いのにって思うことも少なからずある。もっと言えば、なら就職すれば良いじゃんって思ったりもするけど、それはまた全然違うんだろうし。

俺とか大川の頃っていうのはバブルの末期か、もしくはその直後だった訳で、何というか学校卒業したら就職するのが当たり前みたいなところがあったし、まだフリーターなんて言葉すらなかったように思う。その頃に働きもしないでバンドやったりしてるのって、社会的に言ってアウトな訳で、どこかで働いてないと居場所なんてないのは当たり前で、完全に終わってる奴みたいな感じだったと思う。俺は金が欲しかったから働いてたけど、大川なんてずっと音楽やってた訳で、今の若い奴より風当たり強かったんじゃないかなぁ・・・なんて思う。

大川が初めてテレビに出た次の日に飲んだの覚えてるけど、その時に「これで就職しろってあまり言われなくなるといいな・・・」なんて言いながらビールを飲んでた彼の姿を覚えてる。言われなくなったかどうかは知らない。

最近はニートとか、それこそコミュ障とか、鬱って言葉が市民権を得たり、何かと便利な言葉があるけど、そういう言葉に救われなかった時代って結構きつかったよね。

吉祥寺の中華料理屋で散々食って、でも金がない。逃げるのもあれだしってんで、むじんくんに行くんだけど、そんな所でも審査が通らない。友達を店に残してる訳で、携帯もない時代・・・やべえなぁ・・・なんて思いながら、仕方ないから親に電話してわざわざ吉祥寺まで金持って来て貰って、帰ったら家に入れてくれないなんてこともよくあったな。新宿のオカマバーで朝まで飲んで金が全然足りないから、その代わりに身体で払えとか言われたり。。。

全然余裕なんてないのに、凄い余裕あったような気がする。



役者なんてやってる時点である意味やくざな訳だから、そんなに真面目になって悩むことないんじゃねえの? なんて思ったりするのでありました。

真面目に悩むなら、真面目に就職したら? なんて意地悪な僕でした。さようなら。