普通って・・・ | マニンゲンメンバーのブログ

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なすすべなき劇団「マニンゲンプロジェクト」のマニンゲンメンバーが綴るブログです

間もなく我が家の子猫が、それぞれ里親さんの元に旅立ちます。

こんにちは、麻希です。あと1匹貰い手募集してます。どうぞよろしく。


それはさておき。


昨日、旦那さんと

『ゲイリー・オールドマンって良いよね』

『ショーン・ペンって凄いよね』

的な話をしていて、その流れで

『ティーバックの人(プリズンブレイクに出ていた、超キレキレな役名。義手)もヤバイよね』

と話したところ


『でもさー、ああ言う役って楽だよね。普通の人の役が一番難しいよね』


と旦那さん。

因みに、サラリーマンです。


解せぬ。と思った。

芝居の中で楽な役ってあります??


気ちがいとか振り切れた役も、それはそれでテンションの高低差だったりとか、意味分からない(自分でも)行動とか考えるし、体力的にも相当しんどいし。


かと言って普通の人ですと言われても、普通って誰?みたいな。

普通の人生送ってる人とかいないでしょう。みんなそれぞれ違う人生にそれらしいドラマとかもありますよ。


普通ってなんなんでしょうね。

通信簿とかで良い、普通、悪いみたいな評価が低学年の時あったような気がするけど、

普通って、標準て事ですよね。


標準の人生なんて、ないでしょう。


標準の家族、標準の夫婦、標準のカップル、標準の友人関係・・・・。


ない。ないし、そんなものきっと。


どこかしらに、劣等感や嫉妬、コンプレックスや様々な澱やら闇やらを抱えて、それでも人間関係を必死で構築しようとしているんじゃないのかなとか思う。生きて行く為に、上手にカスタマイズして頑張っているのではないかと思う。それをそう簡単に表面に出したりしないだけで(私は出ます。すぐ出ます)。

少なくとも、私はそう思う。


一番難しい役、それは自分で感覚を共有した事のない役ではないかと思います。

目が見えない、耳が聞こえないなどなど。


まだ、私は、夕日の美しさを目の見えぬ人に伝える言葉を持たない役者です。

精進あるのみ。