第八の手紙:
幸せは人とのつながりの中にある

はじめに

『大富豪からの手紙』の第八の手紙に
書かれているのは「人間関係」について。


冒頭で語られていたのは、

「本当の幸せとは、人間関係の中にある」

という力強いメッセージだったわ。


お金や地位を追いかける人は多いけれど、それだけでは人は幸せになれない――
そう本では語られているの。


実際、キャリアを追求していた時期、
私自身も家族や友人、恋人との関係を
後回しにして、後悔した経験があるから
とても共感できたのよね。

今回は、自分の中にある向上心と、

人間関係から生まれる幸せを

どう両立するか。


本の内容と、私自身の体験を交えて

綴っていくわね。


幸せの定義は、国によって違う

第八の手紙で主人公が訪れるのは

「世界一幸せな国」と呼ばれるブータン。


そこで彼は

先進国の「幸せ」の価値観と

ブータンのそれがまったく異なることに

気づくの。


私たち先進国に住む人間は、

  • より高い給料

  • 社会的地位

  • 大きな家

  • 高級車やブランド物

  • 若さと美しさ

など、“獲得すること”が

幸せだと思い込んでいる。


でもブータンでは

過剰な物欲や刺激がなく、

ただ平穏な日常を送るだけで

人々は満ち足りている。


そして本には、こんな一文があったの。

「幸せは、獲得するものではなく、感じるもの」

この言葉を読んだ時、

私は母の言葉を思い出したわ。


幸せは「感じるもの」――
母の人生が教えてくれたこと

私は幼い頃から
母に何度もこう言われてきたの。


「幸せは、ただ“感じる”ものよ」


正直、最初は意味が分からなかった。

反抗期の頃は「スピリチュアルすぎる」
と反発すらしていたわ。

でも、母がその言葉に辿り着いた背景を
知って、私はようやく理解したの。


母の実家は裕福だった。
祖父は不動産で
大きな成功を収めた人だったらしい。



でも、家の中は不幸だった。
祖父は亭主関白で
夫婦仲は冷えきっていた。
家にはいつも夫婦喧嘩の罵声が響き
母はその中で育った。

しかも祖父は40歳で急死し
母は当時まだ中学生。
その後、遺産トラブルに
家族全体が巻き込まれて、
残された祖母は長い間苦労し続けた。

そんな過去を持つ母が

私に何度も言っていたの。

「大金持ちじゃなくてよかった。ただ、地に足のついた“普通の幸せ”が欲しかった」

それが、母の人生のテーマだったのよね。


一方で、母は自ら起業し成功していった。


そして最後に辿り着いた答えが――

「お金があってもなくても、
幸せは“感じようとする心”次第」

だったの。


幸せを「感じる」心が
余裕をつくる

ではどういった所から
幸せを感じれば良いのか。


答えは日常の中よ。

  • 毎日ベッドで眠れること

  • 美味しい水が飲めること

  • 大切な人とごはんを食べること

最初は「そんなことで?」
と思うかもしれないけど、

この視点を持てるようになると、
心の余裕がじわじわ広がっていくの。

そして、この“心の余裕”こそが

人間関係にも良い影響を

与えてくれるのよね。



人間関係の幸福がすべてを超える


考えてみてほしいわ。


「誰とも会話のない広い家で、
たった一人で過ごす人生が幸せだろうか?」

やっぱり、最終的に人間を幸せにするのは「人とのつながり」なのよね。


じゃあ、どうやって

その人間関係を築いていくのか。



ネガティブな感情も
“つながり”の一部


プライベートな人間関係、
特に家族や恋人、親友とは

長く一緒にいれば、

当然ネガティブな感情が出てくるわ。


でも、それを「悪いもの」として

隠そうとすると

心の距離はどんどん離れていくのよね。


本では、こんな風に定義されていたの。


「感情は、人と人をつなぐ道具」

実際、一緒に笑ったり泣いたり怒ったり

そんな感情を共有した経験って、
不思議と人との絆を
深めてくれるものよね。

でも、伝え方を間違えると

逆効果になることもあるわ。


私自身、かつて「正論モンスター」

と呼ばれていたの。



筋を通すことが大事だと思い込んで、
相手を論破してしまっていたのよね。


男性を泣かせてしまったことも

あったくらい(苦笑)


でもある時、気づいたの。


「正しさ」って人によって違うんだって。


それからは

ネガティブな感情を伝えるときも、


「○○の気持ち、理解したよ。私は今こう思っていて、だからこう感じたの」

と、相手を否定せずに

自分の思いを伝えるようにしたの。



受け止める姿勢があることで
人間関係は驚くほど変わっていったわ。



与えることで関係は深まる

本では
「人間関係は、まず“自分から与える”ことが大切」と書かれていたわ。


与えるものは、

  • 元気や明るさ

  • 安心感

  • 愛情

  • 知恵や知識

  • 場合によってはお金やプレゼント


それらを自然と与えられるように
するには
自分自身が「満たされている」
必要があるのよね。


だからこそ、小さな幸せを

ちゃんと“感じ取る心”が

大切になってくるの。



まとめ:幸せは
「感じて」「与えて」「つながる」


第八の手紙が教えてくれたのは、

  • 幸せは得るものではなく“感じる”もの

  • 最も大きな幸せは、
    人間関係から生まれる

  • 感情は、絆をつなぐ道具

  • 与えることで、関係は深まる

ということ。


まずは、身近な人との小さなやり取りに
ほんの少しだけ意識を向けてみて。



「今日、あの人に笑顔を渡せたかしら?」


そんな問いを持つだけで
人間関係はやさしく変わっていくわ。


そして、あなたの幸せは、

すぐ目の前にある日常の中に

もう宿っているのよ。



私のブログでは、

読んできた本から得た気づきや、

人生のヒントを発信しているわ。


また、ぜひ覗いてみてね。