というわけで見てきました。ネタバレを多く含むので、バレちゃ駄目な人は1度観に行ってからお願いします。

・トウジ、ケンスケ生存確認

 個人的に、話の展開以上にこの2人のその後が気になってたので、最初の方ででてきたのは嬉しかったり。補完計画とかに関与してないとはいえ、旧世紀版の映画じゃでてこなかったから(1コマだけおまけ程度に出てきただけ)その後が見れたのは興味深かったです。

 で、トウジは医者でケンスケは何でも屋(パット見)をやってたんですが、ニアサード後の動乱を鑑みると、特にトウジはモグリに近い扱いで正規の免許は持ってるか疑問。旧世紀版で冬月が一時期医者やってた経緯と似たようなものでしょうか。

 むしろ破からの14年間がようやく説明来たのが重要ですかね。カヲルから説明あったとはいえ、ヴィレとかネルフとかの計画に深くかかわってる人員中心で、トウジとかの一般人の状況がサッパリだったからなぁ。むしろ彼らの口からQのミサトの言動の真意とか聞けたり、ヒカリ始め周囲の援助ありながらもレイ(仮)が変わってきてるのも面白い。特にシンジからすれば、カヲル以外からまともに説明受けたのはこれが初めてだったように思えますが。ホント、Qの初めの方でこれがあれば最後の扱いも無かったろうに。冬月も拙いながらも説明あっただけましですが、こっちはゲンドウ側の人間でしたしね。

 また、加持さんが死亡してたのも地味に痛かった。数少ない、シンジを諭せるキャラでもあっただろうし。ミサトとの子供がいたのも驚きで、だからこそミサトなりにシンジに対する(特に破のラストの言動の)贖罪意識からエヴァに乗らせないようにしてたんですが…、だからこそもうちょっと突っ込んだ説明が欲しかった。加地さん、旦那の離脱はホント痛かった。彼がいたら説明はあっただろうし。

 今更論法するのもどうかと思うけど、もしトウジやケンスケがQに出てきてくれて、この時の説明とフォローをしてくれてたとしたら、シンジも暴走しなかったんじゃないかと思えます。サクラも立場上説明できなかったんでしょうか?

・決戦

 シンジも決心してヴィレに戻ったのまでは良し。状況的に第3村に残る方が自然な気はするけど、それだと話が終わってしまいそうだし、ケンスケの話した親父さんと話し合ったらどうかって件もあるしね。戻った途端処刑されなくて良かった(メンバー内に恨みもってるのは多いし)。ただ、メンバー内でも私怨はあるものの、ある程度シンジだけに責任はない(後のサクラのセリフからもシンジがエヴァに乗ってなかったら使徒に負けてサードインパクトが起きてたのも理屈では分かってた)のは理屈じゃわかってはいるんですね。戻って早々、サクラがビンタする場面に面喰いながらも、彼女なりにシンジを心配してたっぽいのは分かったのも良かった。トウジから(ケンスケあたりからも)ある程度説明はあっただろうから、気にはしてたんでしょうね。

 肝心のパパ上も最終局面でようやく心境を吐露したものの、これを何故に早々に話せなかったのかと。結局、主要キャラ全員がコミュ障で、説明下手なのが拗れた源泉だったんじゃなかろうかとも思えるんですが。冒頭のトウジやケンスケみたく、シンジに説明したうえで見守るということができる人間が極端に少なかったのが惜しまれます。

 まぁ、最終的にシンジがした決断でエヴァがいない世界に改変されて、各々が救われる展開になり、綺麗な終わり方になったのはひとまず良かったのか。カヲルや加持もシンジを心配してたのは分かってはいましたが、最後の描写から結託してたっぽいのは驚き。描写を見る限りカヲルは何度かループしてそのたびにシンジを救おうと奔走してたし、その中に加持と協力関係になるルートもあったんだろうけど、加持に渚司令と言われてる件はどんな状況なんでしょう?まさかネルフの・・・何てことはないでしょうが。

 レイやカヲル含めて救われる展開、アスカの色恋沙汰に新展開があったりとメイン以外に面白い事になってました。

 考察も色々できそうだけど、完結に漕ぎつけたのでよしとします。