右大臣兼家の野心 | 芳村直樹のブログ

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シャンソン歌手・芳村直樹の自己満足的な東京散歩ブログです



NHK大河『光る君へ』感想ブログです
注意⚠️ネタバレ

 画像はNHK公式サイトから借用
 役者名は敬称略にすることをお許し下さい  


冒頭
藤原道長と
父・藤原兼家との
言い合いから見ていきましょう


右大臣・藤原兼家


「もしわしが屋敷におらねばお前は獄で

 なぶり殺されていたやもしれぬぞ」

「屋敷におられてようございました」


上級国民だから許されて

庶民だったら殺されかねない とは

国会議員が裏金を貯めてもお咎めのない

今の世の中と一緒ですね


だけど、前述したように

ちょっとくらい痛い目にあったほうが

まひろとの思い出話になるのになぁ

と思いました

(ガキの頃は、迷惑ばかり掛けられたとか)


藤原兼家と藤原道長


「大体その格好は何だ」

「民に紛れて下々の暮らしを」


これは道長

口から出まかせですねー

ただ散楽に興じていただけで

下々の暮らしなど観察していませんからね


「民の暮らしなぞ知らんでよい」

 なまじ知れば思いきった政はできぬ」


こちらのほうは、問題発言

政治は、国家国民のためのものなのに

兼家は、自らが権力を握りたい

ただそれだけのために動いている


今の国会議員も、政治そっちのけで

選挙を勝ち抜くための金集めに勤しむ

政治家の根性は、千年の歳月が流れても

変わらないとは、情けないばかりです


道長役の柄本佑

何度も書きますが

(ファンの人ごめんなさい)

台詞回しは 朴訥過ぎて まるで素人

ところが、

顔の表情となると

その素人っぽさが、実にイイ味を出してます

台詞を聞いてる分には学芸会だけれども

いざ見てみると、表情は魅力的なんです



「わしにとっても 一族にとっても

 今がどういう時か」

「わかっておらぬやもしれませぬな」

「何だと⁉︎」


父親の説教に

刃向かう発言をするとは

将来の大器は やはり 違いますね


64代 円融天皇


「詮子は、帝に嫌われておる

 その上お前までが

 厄介ごとを起こせばどうなる?

 我が一族だけでなく

 懐仁親王さまにまで

 傷がつくことになるのだぞ

 今は一つの過ちもあってはならぬ」


これは、父上の仰る通り

めでたく誕生した親王さまは

大切に育てなくてはなりません


自分の娘が帝に嫌われていることを

ズバコンで指摘するのは

どうかと思いますけどw


だけど、続く発言は、兼家の私利私欲


「一刻も早く 懐仁親王さまを東宮にして

 帝にして奉らねればならぬのだ

 わしとて、そうでなければ摂政になれぬ」


息子の前であからさまに言い放つのは

大人げないと思いますよー



道長が言います

「これ以上 偉くおなりにならずとも」

一般人は、そう思うんですよ


例えば、ある程度の金があったら

それで満足すればいいのに、と

だけど、金持ちは、もっと金が欲しくなる

権力に触れた者は、もっと上を目指したくなる

人間というのは、欲深な動物なんですねー


「上を目指すことは、我が一族の宿命である

 お前もそのことを 肝に銘じよ」

「私は三男ですので」

「わしも三男だ!

 ゆえに三男のお前には望みをかけたが

 間違いであったようだな」


ほぉ、兼家、道長

どちらも三男なんですねー

(史実は違いますが、ドラマでは

そういうことにしておきましょう)


長兄、次兄の有り様、影響で

三男の立場も変わってきますから

兼家さん

父親の無理強いはいけませんなぁ


道長と姉・詮子


詮子は、すぐ

男女の話をしたがります

道長が惚れた女性のことを知りたいのです


藤原詮子(円融天皇の女御、懐仁親王を産む)


ところが、

ここで

衝撃の発言


「身分の卑しい女なぞ 所詮いっときの慰み者

 早めに捨てておしまいなさい」


一流貴族ともなると

女性までが

こんな恐ろしい考え方をするのですね


自分は身分が高く恵まれている

卑しい女とは違うんだ という

選民意識があるのでしょう


これにはめちゃくちゃがっかりしました



今回は、こんなところです。。。