リビングでケバブ料理をいただきながら、今度は先日長野県で若者4人が亡くなった車の事故の話をしていました。
若者は経験値が少ないから無謀な判断をしてしまう。
若気の至りで取り返しのつかないことになってしまうこともある。
そこから車に纏わる話となり、やがて馨さんのかつての職場の話に。
交通事故が立て続けに起こりお祓いをしてもらったものの一向に不幸な出来事は収まらず、、
あまりにも偶然が重なり過ぎた話を聞いて私は怖くなりました、、

付けっぱなしのテレビ画面には海外ドラマが流れていました。
「馨さんはどんなジャンルのドラマや映画が好きですか?」
「特別ジャンルには拘らないけれどSFかな?」
「SF!明さんと同じですね。
明さんは〇〇が好きだと言っていました。
私も小さい頃に〇〇のテレビドラマの再放送を観ていました」
「ああ、DVD全シリーズを持っているよ。
〇〇は(SFの中でも)別格だから」
〇〇シリーズの詳細を聞いた後は、〇〇一周旅行の話になりました。
〇〇一周旅行には3つのコースがあることを教えてもらいました。
馨さんはその内の1つのコースを数年前に一度体験しており、現在別のコースを既に予約しています。
馨さんは私に〝〇〇一周旅行をプレゼントするよ〟と言ってくれているのですが、〇ヶ月(=〇日間)も自宅を留守に出来る、夫を納得させる尤もらしい理由が私には全く思い浮かびません。
しかし馨さんは〝一つだけあるよ〟と、私にその具体的な内容を事細かに話し始めました。
「そういう設定なら夫も怪しむことなく私を快く送り出してくれるかもしれない」
「そう〝〇〇一周をこんなに安く行けるなんてお得だよね?〟とアピールしてみたら?」
「うん、直前に切り出さないで早い時期から夫にそれとなく匂わせておいた方が良いかも知れない」
「今後(=別れるまで)の費用(クルーズも含めた全ての海外旅行代金)については問題ないから(=全額馨さん支払い)
〇〇一周旅行がまだ〇回出来るから」
こんな夢のような?!話を持ちかけられている私ですが、一体どんな反応を示せば馨さんは一番喜んでくれたと思いますか?
「凄〜い!嬉しい〜!!馨さん、とっても素敵!!!」
と言って馨さんに抱きついてみたり、
「本当ですか?!ありがとうございます!!
馨さん、愛しています!!!」
と馨さんに感謝の気持ちを伝えれば良かったのでしょうか?
私はそう言ったリアクションは一切取らず、
「私が一生行くことを考えもしなかった場所ばかりのコースで、もし実現したらきっと一生の思い出に残る旅になると思います」
と真面目に答えたのでした。
「毎日Hしようね」
「毎日なんて、、馨さん、Hなんだから」
「クルーズは本当に良いよ。
〇〇ってこんなに広いんだと実感するよ。
寝ている間に目的地に着いているし、至れり尽くせりの至福の旅が楽しめる。
陸地からは見られない景色が見られるよ」
「人生の勝ち組、成功者の方々が集まっている旅行なんですよね、、
私もその中におまけで加えていただけるとは、、」