The Uncollected/Les Brown And His Orchestra | 風景の音楽

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“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。


令和2年8月4日(火)
The Uncollected/Les Brown And His Orchestra(★★★★★)


Side 1 
1.Leap Frog (Joe Garland) 1:56
2.Invitation To The Blue(with Doris Day) 2:02
3.Just A Gigolo(Ben Homer) 2:27
4.Man With A Horn(Van Alexander) 2:12
5.I Can't Help It (with Doris Day)1:42
6.Flip Lid(Frank Comstock) 2:26
7.Lou's Blues(Bob Higgins) 1:44
8.Lover's Leap(Bob Higgins) 2:17

Side 2
1.Sentimental Journey(Les Brown ; with Doris Day) 2:47
2.Ready To Go Steady(Ed Finckel) 2:08
3.12:55 Express(Frank Comstock) 2:00
4.A Kiss To Remember(Abner Silver, Charles Kenny, Nick Kenny ; with Doris Day) 1:45
5.I Can't Believe That You're In Love With Me(Glenn Taft) 2:24
6.I'm Makin' Believe(with Doris Day) 1:58
7.I've Got My Love To Keep Me Warm(Irving Berlin) 2:03
8.Paper Moon(Frank Comstock) 2:14

Doris Day(vo), Les Brown(arr, cond), Butch Stone, Evan Aiken, George Weidler, Joe Crosswaite, Mark Douglas, Nick Rivello, Steve Madrick, Ted Nash(sax), Dick Gould, Dick Noel , Glenn Taft, Kenny Miesel, Stumpy Brown, Warren Covington(tb), Bob Higgins, Carl Berg, Don Jacoby, Ernie Englund, Jimmy Zito, Randy Brooks, Tony Faso(tp), Geoff Clarkson(p), Hy White(g), Bob Leininger(b), Dick Shanahan(ds)

Recorded Aug.1. 1944, Jan. 31, 1946. in New York City
Released by Hindsight Records ‎– HSR-103

早朝は涼しかったが、すでに30度を超えている。
庭の散水、ゴミ出し、洗濯物干しと一通り終えて
珈琲を淹れてまったりとする。
我慢出来るところまでエアコンは点けずに汗をかいて躰を夏に慣らす。

ドリス・デイの44年と46年の録音。
ヒンドサイトが76年に復刻したオリジナル盤である。
当時ラジオで放送された音源をもとに復元したものだ。
ヒンドサイトはこの“The Uncollected”シリーズをたくさん出して居る。

UncollectedとはVINYLに未収録の録音という意味だ。
AM放送局で録音されたテープを使っている。
放送局名は判らない。
よく当時の放送録音が残っていたものだ。

日本では録音テープが高価だったので使い回しが普通のことであった。
よほどの大物の出演とかでないと
放送したテープを保存しておくことはなかった。
そもそもラジオ放送は生でやるものであった。

番組の時間になると出演者はマイクの回りに集まって
“スタジオ・ライブ”を行うのが普通だった。
だからラジオ・ドラマの記録がないのである。
ニュースやスポーツ中継は今も生が当たり前だが、音楽番組も生だった。

これは“レス・ブラウン楽団”のアルバムである。
ドリスはレス・ブラウン楽団と専属歌手契約を結び
ツアーにも加わっていた。
ドリスは専属歌手として16曲中の5曲を“歌わせて貰った”のである。

アタシはドリスのアルバムをほとんど持っているが
これが一番古いVINYLになる。
ドリスが22歳ごろの録音だ。
活き活き溌剌とした初々しい発声が素晴らしい。

裏面の“Sentimental Journey”は楽団の演奏が1コーラス入り
2コーラス目からドリスが歌っている。
後にこの曲はドリスのシングル盤として発売され大ヒットした。
当初は“レス・ブラウン楽団”の持ちウタならぬ持ち曲だったのである。