Bill Harris Herd | 風景の音楽

風景の音楽

“のすたるジジイ”が30~50年代を中心にいいかげんなタワゴトを書いております。ノスタルジ万歳、好き勝手道を邁進します。

 
Bill Harris Herd(★★★★☆)

Side 1 
1.Bill Not Phil    
2.You're Blase    
3.D'Anjou    
4.Imagination    
5.Blackstrap    
6.Poogerini

Side 2    
1.Bijou    
2.Gloomy Sunday    
3.C-Jam Blues    
4.Jive At Five    
5.Tutti-Frutti
6.Sue Loves Mabel    

Bill Harris(tb), Ralph Burns(cond), Chubby Jackson(b, vo)

Recorded Jan. 15, Mar. 19, Dec. 14, 1952
Released by Norgran Records ‎– MG N-1062 / ポリドール株式会社 POJJ-1583

早朝はたいそう寒かったが雲一つない快晴で
陽が高くなるにつれてポカポカしてきた。
ダンボール紙や新聞を古紙回収に出し、
珈琲を淹れて一休憩。

ビル・ハリスの52年録音。
オリジナルはノーグラン、これはポリドール94年の国内盤だ。
“LP名盤コレクション”シリーズの一枚である。
94年発売なので上質のカッティングだ。

がっちりしたVINYLでレーベルの貼り付けの向きを表裏揃えてある。
モノーラルで音圧も高く、こういう国内盤なら
オリジナルにこだわる必要はない。
3回に分けて録られたビル・ハリス・オケの演奏だ。

それぞれメンバーが入れ替わっているが
アレンジと指揮はラルフ・バーンズがやっている。
40年代後半に活躍したハリスのボーンは
ちょっと古めかしさがあって愉しい。

こういう屈託のないボーンはいいねえ。
やや癖のある吹き方をするが
ノスタルジックな節回しが朗らかだ。
伸びやかなハリス・オケはまことにヨロシイ。

かっちりしたダンモをアタシは大好きだが
時として深刻になったりするのもある。
真面目に求道的になるのは若者の一途さゆえだが
オンガクはやはり朗らかなのがよい。

前衛でもドイツ・アヴァンギャルドは
あっけらかんとしているところがよい。
ここに精神論を持ち込むと途端に地獄に墜ちる。
どうも日本人は精神論を好む傾向がある。

あっけらかんとして愉しいというのは
とても大事なことなのだ。
年末も近くなってきた。
年の暮れにあらためていいおもいがしたね。