民主党:強硬派の突き上げで議論がおざなりに | マンガ論争勃発のサイト

民主党:強硬派の突き上げで議論がおざなりに

 通常国会も、残り2週間あまり。
 与野党ともに、規制推進を進める議員の中には、まだ今国会中の児童ポルノ法改定案成立を諦めていない人もいるという。

 これまでも、述べてきたとおり、そうした議員たちは一様に、早急な法律の制定ばかりに目がいっており、その場合に発生するであろう問題点には気づいていないか、もしくは問題など発生するはずもないと
考えているようだ。

 自民党の早川忠孝議員も、そうした懸念から新たに修正案を提示している。
http://ameblo.jp/gusya-h/day-20080530.html

 一方、民主党のプロジェクトチームでは、既に報道されているように児童ポルノの概念自体から見直すなど
法律本来の目的を見据えた法案のたたき台が提示されているそうだ。
 ところが、一部の強硬に規制強化を訴える議員からは、現行法の定義を厳密にした場合に取り締まれる範囲が
狭まってしまうとか、一枚所持していただけでも逮捕できるようにしなきゃダメだという意見が出てきているという。

 そして、そうした議員たちとの論争が会議の主題となってしまい、本来話し合うべき実際の児童保護をより効果的な
ものにするとか、冤罪の危険性を排除することが話し合えない状況になっているという。
 議員の名前は挙げないが、そうした意見を唱えているのはアメリカ大使館に持ち上げられて、その気になっている元・法務大臣とか、である。
 とにかく11月の第3回子どもと青少年の性的搾取に反対する世界会議に間に合わせろという議員もいるという。
 
 通常国会閉会まで、あと2週間あまり。
 上記のような強硬な人たちは、すぐにでも法案をつくって与党と協議を始めたがっているようだ。
 まだまだ、目を離せない。
 
(昼間 たかし)