なかよし 1964年(昭和39年)8月号 長期連載作「かのこちゃん」の最終回と読切4作品掲載号 。1956年6月号から連載を開始した山根赤鬼による作品「かのこちゃん」が8年2ヶ月に及ぶ長期連載の最終回を迎えている。読切の注目作品はあすなひろし「おどり子人形」で、1961年に『少女クラブ』と『少女ブック』で二誌同時デビューを果たし、作品を多数発表したのち2年間の休筆期間を経て、この年の『りぼん』お正月大増刊号で華麗に画風を一変させた「みどりの花」を発表して再デビュー。この号掲載の「おどり子人形」もまた繊細で華麗な描画が特徴の佳作である。連載漫画作家陣は牧美也子・赤松セツ子・望月あきら・手塚治虫で、いずれも人気作品を発表中。
夏休みはだんぜん『なかよし』!9月特大号9大ふろく!
①おしゃれ扇子 ②夏のおさいふ ③ひとりぼっちのレターケース ④高橋真琴先生の夏のシール ⑤ふうとう ⑥びんせん ⑦絵はがき ⑧読切別冊 浜千鳥の歌 ⑨なかよしまんが文庫 あしたの太陽
ナルちゃんのはじめての遠足 ゆかりちゃんの花嫁さん
ひとりぼっち 牧美也子 24頁(4色8+2色8+8)
これまでのお話・・・ゆう子は、パパとママといっしょにくらせるようになり、やっとしあわせな日を送るようになりました。そんなある日のこと、ゆう子のならっている花園流のライバルの、若草流の家元の孫のルミのかえ玉として病気の家元の前で、おどってほしいとたのまれたのでした。ゆう子は、パパやママの反対をおしきって、ルミのかわりにおどったのでした・・・ところが家元の若草源之助は、かえ玉をみやぶったばかりでなく、もっとふかい秘密をしっているようです・・・
「ママったら、ほんとうにルミちゃんのママみたい・・・?」ゆう子の心に、黒い雲みたいなうたがいが、大きく大きくひろがっていくのでした。
しあわせの星 赤松セツ子 13頁(4色4+9)+別冊
あたらしい読者のために・・・ママはアンヌをおいてすがたをけしてしまいました。広岡のおじさまとデイトをやくそくしたアンヌは、撮影所から家へもどるとちゅう、町の中でママのすがたをみかけましたが・・・
さあ、このつづきは、すぐ別冊ふろくをみてね。
海の星山の星 望月あきら 8頁(2色4+4)+別冊
あたらしい読者のために・・・ミドリはほんとうは、なぎさとふたごのきょうだいでしたが、わけがあって、生まれてすぐ、鳥取の五助じいさんの家にひきとられました・・・。それから十一年、ミドリはげんきないなかの少女に成長しました。ある日のこと、東京のおきよさんから電報がくると、それまでミドリにつらくあたっていたおかあさんが、なぜかミドリにやさしくしてくれるのです。そして・・・
ミドリのためにおかあさんが新しい洋服を・・・なんだかへんだ・・・このつづきはいますぐ別冊ふろくをごらんください。
ユカの窓 最終回 松尾美保子 16頁
夢と希望にむねをふくらませていたユカに、あの雨の夜、とつぜんかなしみが・・・。
ユカちゃん、ほおえみをとりもどしたわね。かなしみにまけないで・・・。
ものしり博士 富士山 NHKテレビ「ものしり博士」から 4頁
今月の「ものしり博士」は、日本一高い山、富士山のお話です。
リボンの騎士手塚治虫 16頁(2色8+8)
あたらしい読者のために・・・ジュラルミン大公に国をうばわれたサファイヤは、リボンの騎士となのって活躍をはじめました。でも、魔女やジュラルミン卿たちのために、さんざんなめにあいます。そのとき、とつぜんあらわれてすくってくれたのが、海賊船の船長ブラッドでした。ブラッドは、リボンの騎士をたすけてジュラルミンをこらしめようと計画しました。
となり国の王子のかなしいごかいに、サファイヤはなやんでいます。しかし・・・まだ、サファイヤは正体をあかすわけにはいかないのです。
かのこちゃん 最終回 山根赤鬼 8頁
日本じゅうに笑いをふりまく「かのこちゃん」!今月は、かのこちゃんたち、海へでかけたのよ!さて・・・
来月号からは、テレビで大ひょうばんの「てなもんや三度笠」が、山根赤鬼先生のまんがではじまります。おたのしみに!
ふたりの夏まつり 読切 竹本みつる 16頁
夏まつりの日に秋ちゃんをさがしにきた人は?おさななじみのふたりの少女の胸をうつすてきなお話。
おどり子人形 読切 あすなひろし 16頁
浜辺の歌 読切 西奈貴美子 27頁
はじめて知ったママのひみつ・・・山そだちの少女ユミと海岸の別荘の少女マリの美しくかなしいお話!すぐよんでね!