みなさん、こんにちは。
先日、法人のクライアントの従業員さん向けにマネーセミナーをおこないました。
資産運用をまったくやったことがない従業員さんに話して欲しいとのことでしたので、初心者向けの内容でしたが、資産運用を初めて見たいと何人かの従業員さんに言って頂いたので、一定の成果があったと思っております。
今回のセミナーでも質問に上がったのですが、コロナ禍で世界中が大変な時になぜ、株価がこれだけ高くなっているのか?
という質問です。
とりわけ日本の株価がバブル以来の最高値を更新するなど株高になっていることが不思議だという質問でした。
そこで今回は、コロナ禍で株価が高い理由について書いてみたいと思います。
まず始めに現在の日経平均株価ですが、2万6,600円代を推移しています。
ここ数日は、英国などでの新型コロナウイルスの変異種の感染が拡大しており、世界景気の先行き不透明感から景気敏感株を中心に売りがでて下げ幅が一時260円に迫るなど株価を下げていますが、それでも高い株価水準です。
ではなぜ日経平均株価が高い状態が続いているのかというと、日銀がETF買いを続けているからです。
安倍内閣から菅内閣へ総理大臣は変わりましたが、アベノミクスは、続いています。このアベノミクスによって日銀がETFを買い続けている為、株価が高い状態が続いているのです。
個人投資家や海外投資家、投資信託などと異なり日銀によるETF買いは、長期投資になると言われています。
その為、日銀や政府の意向で政策が変わらない限り当面は、株高が続くとみられています。
もちろん、今年3月のように急下落も有り得るので、確実とは言えないですが、中長期的にみると概ね株高だろうと言われています。
しかし、主要投資家の売買動向をみると日経平均が本当に大丈夫なのか?と私は、心配になります。
日銀が6.74兆円も買っているのに対して、海外投資家は8.59兆円も売りにだしています。さらに投資信託も1.92兆円も売りに出しています。
日本株を買っているのが、日銀と日本の投資家のみ・・・
日本株をだめ出しするわけではないですが、長い目で見たときにどうしても怖さが残ります。
毎回、私が推奨しているのは、世界株式です。1つの国や地域にこだわるのではなく、すべての国に投資できるので、資産運用に適していると思います。
資産運用の基本は、「長期」「積立」「分散」です。
日本株のみで運用している方は、海外の株式も少し検討してみるといいと思います。