私の今回の病気が見つかったのはちょうど去年の今頃のことだ。病気の正式な名前は「骨髄線維症」(骨髄線維症とは、造血細胞に代わって線維組織が骨髄中に増える病気で、異常な形の赤血球が生産されたり、貧血や脾臓の腫大が発生したりします。 骨髄線維症は、特定の遺伝子変異によって自然に発生したり、別の血液疾患によって引き起こされることがあります。 人によっては、疲労感や脱力感を覚えたり、感染したり、出血しやすくなります。)

見つかったきっかけは2018年に受けた大腸がんの手術後の経過検査でのことだった、18年のことだから検査は半年に一度になり経過は順調でそのままいけば8月の5年後の検査で一応卒業というはずだった(こちらの方は去年8月の検査でめでたく?卒業した)。

検査は血液検査とCTスキャンだった検査後の医師との面談ではCTスキャンは異常なしだったが。「川下さん胃とか腸とかに何か異常は感じませんか?」と聞かれた。「いや別にないですが何か?」と聞くと血液検査で赤血球の減少が見られる、ということだった、その多くはは内臓からの出血が原因らしい。

「それでは胃カメラの検査をしましょう」ということで次の週に検査をしたが異常は無かった。

消化器官に出血などの異常がなかったことには少し安心したのだがこれが大きな間違えだった。

それでは血液内科で診てもらいましょう、ということで次の週に血液内科の診断に行くことになった。

血圧内科の診断は基本血液検査の結果の解析のようだそこではかなり多くの要素のついて分析される。その日まず結構多くの血液が採血され検査項目が多いせいか2時間ほど待たされその後医師の診断、結果を説明された。

血液検査の結果を見て。

「これは普通血液の中には無いですね骨髄の中の成分です」

この辺りでかなりヤバいと思いだした。

血液の病気と言えば知っているのはまず白血病、そしてそれは非常な難病である、という事は知っていた。(何しろ白血病と言って思い出すのは夏目雅子,本田美奈子,市川団十郎,アンディ・フグ,池波正太郎,などの事だった。ちなみにこの方達も現在なら命が助かった可能性は高い)

「骨髄の検査をするので骨髄を採ります」

「今日ですか」

「はい今からです」

という事で処置室に行き腰の骨に穴を開けて骨髄を採った。これは思っていたよりは簡単だった。

骨髄の分析には時間がかかるという事でその日はそこまでで終わりまた1週間後ということになった。

その頃の私の体調はまださほど悪くなく身体がだるい(これは大体いつものことだし)くらいだった。のだが、この後体調の悪化はどんどん進み、このやく2週間後入院する時には病院の玄関でタクシーを降りエレベーターで入院する9階まで行くのがやっとでしゃがみ込み車椅子に乗せてもらう事になる。赤血球の不足により酸素の供給が足りなくなってしまったためのようだ。

もしかしたら続く